炭治郎side
俺は蝶屋敷に着いてすぐあなたを探した
あなた何処だろう…
あ!あなた!
そうなのか?
同期…鬼殺隊士なのか?
あなたから嫌がる匂いがする助けなきゃ
俺の体は怒りで考えより先に動いていた
あなたに酷いことをするならまた、いや、今度こそ腕の骨を折ってやる
俺が助けるとあなたは腰を抜かしたのかその場でへたりこんでしまった
え!?なんで泣くんだ?俺なにかしたか!?
えっと…あなたが泣いて、俺に抱きついて、え?
とりあえず平常心であなたと向き合わなきゃあなたからは今恐怖から開放されたような音がする
それを俺が壊したらいけない
しばらく泣いたあとあなたは隊服を気にしていた
丁!?俺達より上過ぎる
って!あなたは忙しいんだぞ教えてくれる時間なんて…
う、ん?今うんって言ったか?さっきの隊士には忙しいって言ってたのに?
そう考えると胸の奥から暖かさが広がってくるようだった
次回 あなたの鍛錬
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!