人のいないところまでつれていかれた瑠依は未だに戸惑っていた。
落ち着いたところでようやく結城先輩は口を開いた。
「いきなりごめんね?あいつ、ずっと俺のこと付きまとってて家にまで
来て、迷惑してたんだ...」
(さっきのチャラいキャラはなんだったの...?)
瑠依はそう思いながらも色々な疑問が浮き上がった。
「うーんと..それはわかったんですが、
彼女って何ですか!?何で私なんですか!?」
質問したいことは他に山ほどあったが
とりあえず一番気になっていることを聞いた。
「え?嫌だった??」
「あのぅー...嫌だと言うより疑問です」
「そっか。じゃあ一つずつ説明してくね。
まず一つ目の彼女っていうのはさっきも行った通りあいつに
諦めてもらうため。
二つ目の何で瑠依ちゃんか、っていうのは...」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。