はぁっ……可愛かったなぁ…
菊池「何中島ニヤニヤしてんの。きしょいよ。」
中島「…まじ……?」
菊池「ひくほどニヤニヤしてた」
ひくほど…そんくらい可愛かったんだよ。
あなたちゃん。
菊池「何?お前こーれは運命的な恋煩い♪してんの。」←
中島「なっ?!?!」
菊池「図星かよ。」
菊池に図星を突かれ変な声が出た。
早く会いたくてたまらない。
あのオドオドしてる感じも。
一目惚れしたなぁ。完全に。
中島「はぁっ…」
今度。いつ会えるかなぁ…
シフトいつかわかんないし……
中島「……あ!!!」
前木曜はいるって言ってたような…??
木曜は……リハ開始の前日。off。行ける!!
中島「よし!!行こう!!!」
菊池「……どこに」
中島「美容院!!」
菊池「お前行ったばっかじゃねぇの??」
中島「髪の毛黒くすんの!!」
菊池「え?戻しちゃうの??」
中島「うん。戻すの。」
だってカットだけなんて短いじゃん。
もっと長く。話せなくたっていいから
同じ空間にいたいんだ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。