第19話

初仕事-其の肆
7,710
2019/08/05 08:00
まだ、朝と昼の真ん中の頃。

谷崎とあなたは、とある倉庫裏に来ていた。

谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎
薄暗い処ですね
あなた

ああ。彼処から気配を感じるね

谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎
そうですね。誰かの、話し声でしょうか?
あなた

少し様子を見てこよう。谷崎君、一寸此処で待っててくれ給え

谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎
えっ!?大丈夫なんですか!?
あなた

大丈夫だよ。もし此方に人が来たら、異能力で背景と同化してかくれるんだ、良いね?

谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎
分かりました
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎
(あれ?これってあなたさんの初仕事だよね?あなたさん手慣れてる。凄いな···苦笑)
あなた

じゃあ行こうか。異能力〈私ノ神ハ何処?〉『神の随に』

あなたがそう呟いた途端、あなたが消える。
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎
えっ!?あなたさん!?
あなた

私は此処だよ。異能力で姿を消しているだけさ。では、行ってくるよ

そう云い残すと、あなたは話し声の方へと向かっていった。

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