第30話

中島敦、入社試験
6,418
2019/07/12 10:23
......ピッ
たった今通話が終了した画面を切り、あなたは深い溜め息をついた。
あなた

はぁ...

一方、武装探偵社では...
中島 敦
中島 敦
いやいやいや、こんな無茶で物騒な職場、僕には無理ですよ!
太宰 治
太宰 治
皆を助けるために爆弾に覆い被さるなんて、中々できる事じゃない
ナオミ
ナオミ
そうですよ!ナオミ感動しちゃいました!
太宰 治
太宰 治
君なら大丈夫だ
太宰 治
太宰 治
でも、まぁ、君が断るなら無理強いは出来ない
太宰 治
太宰 治
しかしそうなると...私は君の今後が心配でならない。ね、あなた?
あなた

そうだね、先ずは社員寮を引き払わなくてはならなくなるし、君のような、これといった特技もなく、しかも知り合いも友達もいない者が仕事を探すのは、さぞかし大変だよ

太宰 治
太宰 治
うんうん、其れに君は、お尋ね者の虎だからね!
あなた

それが知れたらどんなか仕事も良くてクビ、悪ければ捕まって射殺だろうね

中島 敦
中島 敦
しゃ...射殺!?
太宰兄妹
太宰兄妹
この探偵社なら...話は別だけど
中島 敦
中島 敦
そ...それってつまり...?
ナオミ
ナオミ
よろしくお願い致しますわぁ、ね、お兄様ー!!
国木田 独歩
国木田 独歩
規則は守れよ、小僧
太宰 治
太宰 治
じゃ、そういうことで
中島 敦
中島 敦
そんなぁ...
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎
って云うかあなたさん!?
ナオミ
ナオミ
あなたお姉様!?いつの間にいらしてたんですの!?
〜補足〜
ナオミは、すっかりあなたに懐いており、お姉様と呼ばれている。ナオミ曰く、「とっても綺麗で、可愛らしさがあって、其れになんでもささっとこなしてしまうんですもの!」だとか。
あなた

え、今頃?

影が薄いのかなぁ...、等と呟きながら落ち込むあなたを、太宰は優しく包み込んだ。
太宰 治
太宰 治
そんなことは無いよ。だって私の可愛いあなただもの。私のように、否、私以上に華があるのだよ?
あなた

そ...う...?///

【話の都合上、次のチャプターに続きます。】

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