第3話

鳴り響く携帯電子版
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2019/08/05 07:51
一方、武装探偵社。

〜〜♪〜〜♪

社内に誰かの携帯の着信音が響き渡っている。

国木田 独歩
国木田 独歩
ったく、誰だ、携帯がなっているぞ!
着信が来ている携帯の持ち主が止めない為に、着信音がずっと鳴り響いているのにしびれを切らした国木田が、叫ぶ。
太宰 治
太宰 治
嗚呼、私だよ。気にしないでくれ給え
意外にも、太宰は自分から申し出た。
国木田 独歩
国木田 独歩
なんだ。太宰か。なら早く止めるか出るかしろ!
太宰 治
太宰 治
はぁ、いいのだよ。私としても直接会いたいし、直に此処に来るのだから
太宰はケロッとした表情で返す。
国木田 独歩
国木田 独歩
はぁ···それはどうゆう···
その時、太宰の携帯の着信音がピタリと止まった。
太宰が止めたのではない。止まったのだ。

太宰は、着信音が止まったのを確認すると、席を立ち、扉へと足を運んだ。

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