第28話

死にそうなんだけど。
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2019/07/09 09:23
プルルルルルル♪
あなた

はぁ

かけてきた人物が誰かなど、確認する必要もない。
こんな朝っぱらから、電話をかけてくる人物など、ひとりしか居ないからだ。
ガチャ
あなた

何?

太宰 治
太宰 治
『あ、あなたかい?お早う!』
あなた

随分お早い事で。其れで?何?

太宰 治
太宰 治
『何って?』
あなた

はぁ...だから、要件は何?

太宰 治
太宰 治
『あぁ、要件ね。一寸、頼みたいことがあって』
あなた

太宰 治
太宰 治
『なんでさ〜、まだ何も云ってないではないか』
あなた

云わなくても分かるよ、そんなの

太宰 治
太宰 治
『まぁそうかもねぇ、あのね───』
太宰 治
太宰 治
『......死にそうなんだけど』
プツッ...ツー、ツー
あなた

はぁ

あなたは太宰が云い終わるのと同時かはたまた云い切る前にか、少しばかり乱暴に電話を切った。
あなた

......(怒)

太宰 治
太宰 治
おや、切られてしまった。まぁあなたの事だし来てくれるだろう。
太宰 治
太宰 治
説法、では新人に助けを求めるとするかな
太宰は切られた携帯電子版を一寸ばかり見つめ、今度は違う人物に電話をかけ始めた。
一方であなたは、記録を取れるのではという位の速度スピードで身なりを素早く整え、少し乱暴に扉を開いた。
あなた

異能力〈私ノ神ハ何処?〉...『神の随に』!

あなたは異能で身体能力を格段に上げると、すぐさま寮前のドラム缶へと跳躍ジャンプした。

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