第8話

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2022/03/31 01:39








あれから毎日のように会いに行った




丈くんと大ちゃん以外の先生に




西宮さん最近良く図書室行くわね




なんて言われても図書委員なんでって誤魔化してた
















高橋 「 何 、 今日も来たん ? 笑 」




『 もうル ー ティ ー ン 笑 』














なんて普通に話してるけど




今思えば私が高橋くんに会いに行くのが




楽しみになったのは




友達がいないからなんだと思う














『 ね ー 高橋くん 』




高橋 「 ん ? 」




『 私たち友達って思ってもいいんよね 、 ? 』




高橋 「 なんでそんなに不安そうに聞くん
当たり前に友達やろ 」




『 そうだよね 、 ! 良かった ! 』















恐る恐る聞いてみると




高橋くんの返事言葉がとても嬉しくて




不安なんかどっかに飛んでいった




元々友達なんか居ない私は




すごく嬉しかった














『 私友達いなくて 、 ありがとう高橋くん 』




高橋 「 なに友達おらんの ? 」




『 ん ー みんなただの同級生って感じ
自分から話しかけに行かない自分が
悪いからなんとも言えんけど 、 、 』




高橋 「 ふ ー ん 、 ま 、 俺が友達やから
もし聞かれたら普通に友達って
言っていいから 」




『 うん ! 』














そうやって言葉をかけてくれる高橋くんは




とても優しくてかっこよくて




その時一瞬だけ私のヒ ー ロ ー になってくれた




みたいだった











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