あなたside
今日は朝なのにも関わらずとにかく暑くて溶けそうな日だった。
だけど千冬くんに会う為だと思い重たい足を動かして学校まで向かった。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
見慣れた金髪の髪型。あれは間違いなく千冬くんだ。
会った時はいつもお決まりの求婚で挨拶をする。
だけど何故か今日の千冬くんは機嫌が悪そうだった。
でも私は構わず…
あれ、無視?
どしたんだろ
え
…。
え
え
え
いつもはそんなこと言わなかったのに…
訳も分からない涙がポロポロ溢れてくる
そりゃ当然だよなぁ…毎朝こんなキモイ女が求婚なんて…迷惑だよね…
馬鹿だなあ私。なんて気づかなかったんだろ
本当に好きな人にうざいなんか言われたら流石の私も傷つくよ…
私は人目なんか気にせずただそこに
膝を着いて泣いていた。
あーあ圭介、心配した顔してるなぁ…
申し訳ないな、私のせいなのに
私は朝より重たい足を動かしながら教室に向かった。
NEXT ▷▶︎
目指せトレンドぉおぉおおおお
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。