体育館から出て自分の教室に戻ろうと
廊下を曲がろうとしたその先に
千冬くんがいた。
えっっっっっお迎え????
あっありがとうございます(???)
なんでそんな片言なんだ…。
なになになになになにどうしたどうした汗
てめー汗臭いんだよってこと?!?!
へ?
え?へ?え?(4回目)
私、いつもと同じ髪型で何も
変わってないと思うんだけど…。
しかもなんで疑問形??
え、私、今日…命日?
千冬くんに褒められるとか…え…え…。
幸せすぎん私…え、え、え…(落ち着け)
てかなんでこんな褒めてくるんだ??
いや嬉しいけどさ最初の方と全然態度が違うって言うか…。
あ、もしかしてあの作戦、効果あったの???(遅い)
あ、やばいニヤけが止まらない
まじで作戦通り進んでんじゃん。
マイキーさんに感謝する
待って私、いまニヤけてない?大丈夫?
え?え?え?どどどどどしたの????
なんでそんな泣きそうな顔に?え?え?え?
私変なこと今言ってた??
すると千冬くんは伏せていた顔を上げて
私の目を見て、そう言った
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。