そんなことを話ながら歩いているとリヴァイの部屋に着いた
...リヴァイは部屋に入ってから自分の
クローゼットの中をゴソゴソと
何やら探っている
あなたが思っていることを口にする前に
リヴァイがあなたの方へ振り向いた
リヴァイはそう言いながらあなたに着替えを渡した
あなたはリヴァイに渡された服を抱えて
シャワー室に向かった
あなたがシャワーを終えて部屋に戻ると
リヴァイはベットで先に寝ていた
あなたはリヴァイを起こさないよう、
静かにドアを閉めるとそーっとベットに入った
あなたがベットに入った瞬間、リヴァイがあなたを
ギュゥゥゥ
あなたはリヴァイの顔を見る
...何かを隠しているような、塞ぎ込んでいるような
顔をしていた
あなたはリヴァイを抱きしめる
リヴァイは
このままあなたに抱きしめられていたら
本当にあの時の感情を全部吐き出して、
あなたに負担をかけてしまう
と考えあなたの手をほどこうとする
...が、
あなたはそんなリヴァイの指に自分の指を絡めて
自分の方に引き寄せる
リヴァイは消え入りそうな声で
そう言いながらあなたの
首と肩の間に顔をうずめる
あなたは耳元で聞こえる息づかいで
リヴァイが泣いているのが分かった
あなたは何も言わずリヴァイの頭を撫でる
リヴァイはこらえようとするが、口から嗚咽が漏れる
...もう、こらえられなかった
あなたはリヴァイが落ち着くまでワシャワシャと
頭を撫で続けた
リヴァイは泣き疲れて寝た
あなたが時計を見ると時計の針は5時をさしていた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。