今日は午後からの仕事だからみんな寝てる.
チャニヒョンは多分作業してるかな.
HN「行ってきます」
すっかり春になった道を通ってコンビニに行く.
あれ,俺どんな顔してたかな.
スマホの内カメで確認してみる.
多分,大丈夫...
『いらっしゃいませ~』
彼女の声を聞くだけで体の端から端に緊張が走る.
大丈夫.自然に自然に...
HN「おはようございます」
アメリカーノを片手に挨拶する.
『昨日はいらっしゃらなかったですね...少し寂しかったですㅎㅎ』
平常心平常心...
HN「昨日は寝坊してしまって...」
『そうなんですかㅎㅎお疲れでしょうからしっかり休んでくださいね?』
HN「そうしますㅎㅎ」
『それと...ちゃんと...会いに来てくださいね?』
え...?これは狙ってるのか?こんなん平常心保てないわ...
HN「俺も会いたいので会いに来ますよㅎㅎ」
こんなことを口走ってしまった.
そしたら彼女も顔を真っ赤にして会計を済ませるもんだから恥ずかしくなって...
👨💼「ン”ンン」
後ろに並んでたおじさんの咳払いで我にかえった.
『ありがとうございました...//』
HN「いや...こちらこそ何かすいません...//」
それから走って帰ったのは言うまでもない.
next...
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。