第5話

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2020/08/12 12:39
始業式が終わってからだから

今日は3時間目から始まる

普通通りに、教科書と資料集、ノートを出して

ペンケースからシャーペンとボールペンを取り出す


普通だったのだ

そこまでは





「なぁ」


『っ!はい!?』


「見せろよ。教科書」


『はい…?』


「だから見せろよ。教科書」


『え…持ってないんですか?』


「持ってるわけねーだろ」


突然命令形で話しかけてきた人は


「西野だっけ?お前下の名前なんていうの?










俺は紫耀だけど」


そう。隣の席の平野紫耀だった

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