通学路を2人で歩く
『……。』
「……。」
沈黙。沈黙。沈黙。
どうしよう…気まずい…
「なあ」
『!っはい!?』
「ふはっ(笑)俺がなんか言うたびにびっくりしすぎなんだよ」
『…すみませn』
「なんで敬語使ってんの?同級生だろ?」
『…そうですね。はい』
なんでって
あなたが怖いからに決まってるじゃん
「普通に話せよ」
『はい』
「だから」
『っ…わかった…!』
「何(笑)怖い?(笑)」
『そりゃ…』
"そーでしょ"と言いかけて、その言葉を飲み込んだ
じっとこっちを見つめる平野くんの目が
ものすごく悲しそうだったから
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話ごとに長さがバラバラで申し訳ないです!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!