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第18話

最終話
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2021/08/13 06:00
鴉から、知らせが来た。

無一郎さんが、刀鍛冶の里で上弦を倒した。

恋歌あなた
え…ホントに…?
恋歌あなた
ねえ、無一郎さんは!?

鴉 「生きてるよォォ!」

恋歌あなた
生き…てるんだ。
良かったぁ。

夜になった。

無一郎さんが帰ってきた。

少し体調は悪いようだけれど、生きてくれていただけで涙が出るほど嬉しかった。

恋歌あなた
おかえりなさい。
無一郎
ただいま、あなた。

無一郎さんは、雰囲気が変わっていた。

どこかと聞かれたら答えられないが、どこかが。


無一郎
あなた、思い出したことがあるんだ。
恋歌あなた
え…?
無一郎
ありがとう。
父さんと母さんが死んだ時に助けてくれて。
恋歌あなた
思い出した、の?
無一郎
うん。
ねえ、あなた。
恋歌あなた
なに?
無一郎
許嫁の約束、まだ有効?
恋歌あなた
有効に決まってるじゃない。

無一郎さんは、笑った。

その笑顔は、かつてのあの笑顔と同じで、私は涙を抑えられなかった。
無一郎
あなた。
僕が死ぬまでずっと傍にいて欲しい。
恋歌あなた
無一郎さんは死なないです。
私が傍にいますよ。

ーーー
それから暫くして、無惨が産屋敷邸に来襲。

私は居場所を掴まれていなかったのに加え、戦地からは遠いところにいたため、輝利哉様の警護についた。


無一郎さん、どうかご無事で。


でも、神様仏様なんてこの世に存在していなかった。



鴉「時透無一郎ゥ上弦の壱との戦いで死亡ゥ!」
恋歌あなた
ッ!
無一郎さん…

あとからあとから涙が溢れだす。

一緒にいようって約束したじゃない。

嘘つき。


でも、悲しんでる場合ではない。

私は涙を拭って、前を向いた。


ーーー

数ヶ月後


桜の木を見上げながら、微笑んでいる1人の少女がいた。

次々と舞い落ちる花びらに包まれた少女の隣には、今はもう居ない、鬼殺隊霞柱の姿が確かにあった。








🌸Auteur🌸
🌸Auteur🌸
長らくの間、応援ありがとうございました!
あなたと無一郎の物語はこれで完結です。
死別エンドにはしたくなかったのですが、こうなってしまいました((
今まで応援、本当にありがとうございました!
皆様のおかげでここまで書き切る事が出来ました。
これからもどうぞ作者をよろしくお願いいたします。
(最後の話だけ時間の流れおかしいですがお許しを…)

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