第12話

12話
1,220
2020/11/10 11:00
無一郎
お館様。
産屋敷耀哉
無一郎だね。
どうしたんだい?
無一郎
今日、あなたという娘を拾いました。
その娘を僕の継子に、と考えているのですが。
産屋敷耀哉
なるほど。
分かった。鍛えてあげるといい。
無一郎
御意



ーー
無一郎
ただいま…あなた?
恋歌あなた
(*_ _)zzZ
無一郎
寝てる…
こんな所で布団もかけなかったら風邪ひくのに。
恋歌あなた
お母さん…お父さん…
無一郎
・・・


ーー
恋歌あなた
大変…寝てた。
無一郎
・・・
恋歌あなた
無一郎さん…?
無一郎
zzZ
恋歌あなた
疲れてるのね…
あら、この布団…無一郎さんが?
無一郎
・・・
恋歌あなた
ふふふ。
変わらないのね。優しいところ。
恋歌あなた
こんな所で寝たら風邪ひくのに。
…無一郎さん、無一郎さん。
無一郎
恋歌あなた
もう深夜よ。
無一郎
あぁ…
僕は床で寝るから、あなたは布団使ってよ。
恋歌あなた
そんな。
悪いわよ。
無一郎
決定事項。
おやすみ。


そう言うと無一郎さんはすぐに眠ってしまった。

よほど疲れているのだろう。
恋歌あなた
じゃあお言葉に甘えて。


少しもの抵抗として、無一郎さんに薄手の布団をかけた後、私も眠りについた。

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