丸山side
何とか章ちゃんを説得することに成功。
とりあえず使うものを準備して章ちゃんの待ってる診察室に戻る。
少し戸惑ったり警戒したりしながらも診察は終了。
鼻と耳も大人しく見させてくれた章ちゃん。
でも、この後の処置がわかってるからか、遂に静かに泣き出してしもうた(汗)
それからしばらくして、頑張ろうとしているのか診察室をグルグル止まることなく歩き出す章ちゃん。
中々落ち着けんのやな
そんな章ちゃんの不思議な行動をなんも言わずに見てること30分ほど。
やっと落ち着いたのか、僕の目の前の椅子に座ってくれた。
あとは章ちゃんが自分の口から"頑張れる"言うてくれるのを待つのみ。
焦らせないように書類に手をつけながら章ちゃんの様子を観察。
頑張ろうとしていて震えている章ちゃんの手を上から優しく握ってあげて優しく声をかける。
章ちゃんは昔から優しすぎて悩むことも多くて、相談に乗ってる時にパニックになってまうことも多々あって……
そんな時にこうやって上から優しく手を握ってあげると落ち着いてくれてたんよ。
やから今回も……少しでも落ち着いた状態の方が本人もええやろうしな。
何度も何度も言えなかった言葉を震える声で言うてくれた章ちゃん。
よし、なるべく痛くて苦しい思いせんように頑張らな!
章ちゃんも頑張ってくれるしな!