安田side
おーくらがあなたちゃんをうちの小児科に連れてきてくれて診察中。
なんやけどどうしても喉を見させてくれへん^^;;
口をムッと固く閉じて開けてくれない……
ちょっと無理矢理になってまうけど舌圧子を閉じてる口に無理矢理押し込んで口を開ける。
よっぽど嫌やったんかくるっと向きを変えておーくらに抱きつくあなたちゃん。
インフルの検査もしたいけど……
もう少し落ち着いてからでええかな…
おーくらさすがやないつの間に子供あやすんそんなうまなってん
壁に貼ってある写真を一つ一つあなたちゃんに問題で出してるおーくら。
いつの間にかあなたちゃんも泣き止んでるし。
同期の中で僕が1番子供と接するの上手いって思ってたけど、おーくらの方が上手いかもしれへんな(笑)
しばらくするとだいぶ泣き声も小さくなった。
落ち着いてきたかな…
おーくらが僕の目の前の椅子に座るまでパソコンとにらめっこ。
何十分後ぐらいにおーくらが僕の目の前の椅子に座ってきた。
おーくらが膝の上でお姫様抱っこをしてあなたちゃんをしっかり抑えたのを確認して……
寝てるけど一応声をかけて鼻に検査用の長い綿棒を奥まで入れて数回グリグリ……
当然痛くて起きたあなたちゃん。
大泣きのあなたちゃんをおーくらが慰めてるうちに検査にかける。
検査結果は見事にインフルA。
薬飲んで一日でも早く熱が下がって楽になりますように
そんなことを願いながら薬を処方した。
あなたちゃんを診察してから5日後。
あの後も仕事が忙しくて中々会いに行けなかったけど、今日やっと熱が完全に下がったっておーくらから連絡があった。
良かった良かった。
みなさんもインフルエンザ気をつけてくださいね!
end
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!