―――小学生の頃
いつから始まったのか、忘れてしまった。
私はいつからか、兄からセクハラをされるようになった。
まだ、幼かった私は、何をされたか分かっていなかった。
けれど……ただただ気持ち悪くて、吐きそうだったことはよく覚えている。
毎月、2回から3回、多くて5回ぐらいセクハラをされた、
そして私は、何故ここに居るのだろうかと、生きる意味はあるのか、
いろんなことを、考え、悩み、苦しくなっていった。
誰かに助けを求めようとも思ったが、気持ち悪い、汚い、
そう思われるのが怖くて、言い出さなかった。
―――中学生の頃
まだ、兄からのセクハラは続いていた。
もう何も考えたくなくなり、私は、感情を無くしてしまった。
けれど……
中学2年の、夏
私はもう、耐えられなくなり、保健の先生へと、助けを求めた。
セクハラをされていた時は流れなかった、涙が、止まることなく流れ続いていた。
私は、保護され、安全な環境になるまで帰れなくなった。
帰れなくてもいいと思っていた。
けれど、それは叶わなかった。
父と兄が、帰ってこいと、保護所まで詰め寄ってきたのだ。
保護所の人達が判断ミスをし、私は帰ることになった。
帰ったら、父と兄に殴られ、蹴られ、たくさんのアザができた。
すると、母が助けに入ってくれた。
母は泣きながら
「ごめんなさい、気づいてあげれなくて
本当にごめんなさい。」
と、ずっと言っていた。
母は、泣き止んだ後
「あなたが安心できるように、マンションでも買いましょう。」
そう言ってくれた時、
あぁ、自分はまだ愛してともらえてたんだな
そう思った。
けれど、父たちにこんなことをされ、
私は、男性恐怖症になってしまった。
そして、家が決まらない状態で、私は高校2年生になっていた。
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8話へ
すみませんm(*_ _)m
更新遅れました。
今後ともよろしくお願いします。m(*_ _)m
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。