第11話

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2020/09/09 10:08
あなた

……。

坂田
あ、いややったら全然話さなくてええんよ?でも俺に、俺らに何かできることあるんじゃないかなって思うんよ。


“俺ら”というのは多分

浦田さん、月嶋さん、折原さん だろう。



多分。なんかそんな感じがする。
あなた

…良いですよ。
でも約束してください。
誰にも言わないって。

坂田
それは、浦田さんたちも…?
あなた

…浦田さん達は良いですよ。
1週間前お世話になりましたから。

坂田
…わかった。
ちゃんと約束守る。
あなた

じゃあ話しますね…。



私は、坂田さんに1週間前の朝、起き上がろうとしたら全身が刺されたような痛みがして上手く息が吸えなくて病院に搬送され、余命宣告をされたことを話した。



4ヶ月後ってことは言わなかったよ?



なんかそれより早く死んじゃいそうで怖かったから。





でも、話せば話すほど泣が出てきて最後の方は何言ってるか分からなくなっちゃったかな。



坂田さんはそんな私の話もずっと真剣に聞いてくれた。
坂田
……そっか。。。
あなた

私、まだやり残したことがあるのに……
あと少しで死んじゃうんですっ…

坂田
そのやり残したことって…?
あなた

うら、浦島坂田船の…っ皆さんに会って、っ…恩返しするっ…ことですっ、、

坂田
…っ!
あなた

わ、たし…っ1回もイベントに行ったことなくって、、、だからっグッズも買ったことなく、って…私だって沢山貢ぎたいのに……って、思っ、て。。

坂田
……。
あなた

ただっ、曲を聴くだ、け……なんてっ…元気もらってるだけ、だし…、、、だから私っ………

坂田
もう言わんくてええ。わかったから、な?
…あなたちゃん、このあと時間ある…?

そう言われて頷くと、



坂田さんは私の手を引っ張りある場所へ連れていった。

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