『はぁぁぁぁ………』
海人「ねえちゃんのため息やば 笑笑」
『あ 、海人』
海人「どうしたの ?悩み事 ?」
海人は隣に座って 、私の目を見る 。
『………すきって気持ちなのかわかんないんだけど 、ある人にドキッってしちゃって』
海人「それはもう恋でしょ !!」
『え 、ほ 、ほんとに ?』
海人「嘘つくわけないじゃん 笑笑」
『あわわわわわわ(( 』
海人「ねえちゃんウケる 笑笑」
『ちょ 、そんなこと言わないでよ !!』
海人「ごめんごめん 笑」
私 、玄樹くんがすき 。
____翌朝____
今日は玄樹くんと一緒に学校に行く 。
いつも通りマスクをして 、家を出た 。
人見知りだからあんまり顔を見られたくないの 。
まあ 、もうひとつ理由があるんだけど 。
「だ〜れだ ?」
『ふふ 、玄樹くんでしょ』
玄樹「もう 、なんですぐバレるの ?
つまんないじゃん !!💢💢」
『ごめんごめん 笑』
玄樹「てかさ 、なんでいっつもマスクしてるの ?
あなたちゃんは可愛いんだから 、取ればいいのに」
『可愛い…… ?』
玄樹「そう 、すっごい可愛いよ」
『あ 、ありがとう
でもやっぱりマスクは外したくないの』
玄樹「そっか 。残念 !!」
『ごめんね』
大丈夫 、外せる時が来たら 。
ちゃんと外すんだ 。
カシャカシャッ
「Yuaちゃん 、もっと笑って !」
『はい !(ニコッ』
今は雑誌の撮影中 。
私 、モデル・女優として活動してるYuaなんです 。
それがばれなくなくて 、マスクをしてるのもある 。
まあ 、気づかれたことは1度もない 。
ありがとう 、マスク✨✨(
「はい 、OK !Yuaちゃんお疲れ様 !!」
『ありがとうございました(ペコリ』
すぐに一礼して 、スタジオを出る 。
メークを取って 、私服に着替えて 、マスクをする 。
そして 、慌てて外に向かうと 。
『いそがなき……(ドンッ』
「わっ」
『ご 、ごめんなさい !』
「こ 、こちらこそっ………ってあなたちゃん !?」
『え ?』
玄樹「なんでここに ?」
『玄樹くん !私はちょっと用事があって……』
玄樹「でも 、いまここから出てきたよね ?
ここっていっつも雑誌とかで撮影してるとこじゃん」
『いや 、そんなことっ』
玄樹「嘘ついても意味ないよ」
玄樹くんのまっすぐな目 。
『わかった 。ちょっと時間いいかな』
玄樹「いいよ !」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。