第34話

68話 赤い髪の男と瑠香&秋生
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2020/10/25 02:02
新門紅丸
(本当に助かるのか…これ)
一日中火柱を燃やし続けた紅丸は不安でたまらなかった。
新門紅丸
(もし…桃華がこのまま死んでしまったら…俺は…)
そう思った時だった
華紅羅 桃華
カハッ…
新門紅丸
桃華!!!
桃華が息を吹き返した。それと同時に火柱は消える。
新門紅丸
桃華!桃華!
紅丸は桃華の胸に耳を当てて心音を確かめる。
トクン…トクン
新門紅丸
動いてる…意識はねぇみてぇだが…
良かった…
紅丸は優しく桃華を抱き上げ詰所へと戻った。
森羅日下部
新門大隊長!桃華さんは!?
新門紅丸
あぁ…大丈夫だ
無事…息を吹き返した
森羅日下部
良かった…
森羅は体中の力が抜けてその場にしゃがみ込んだ。
新門紅丸
まだ意識はねぇし安心は出来ないが心臓が正常に動いてる…これなら大丈夫かもしれねぇ!
紅丸は桃華を布団に寝かし血を拭き取ってやった。
新門紅丸
傷口は…完全に治ってるな…
一体あの男何なんだ?瑠香の仲間なのに桃華を助けて…
新門紅丸
それにしても…瓜二つだったな
紅丸はあの赤髪の男を思い出しながら呟いた。








瑠香達は詰所の近くにある牢屋で拘束をされていた。
佐可野 瑠香
ふふっ…あの傷では助からないよ…これで桃華は私のもの…
灰崎 秋生
…本当にこれでいいんだな?
佐可野 瑠香
うん
ありがとう秋生…手伝ってくれて
灰崎 秋生
お前のためなら俺は何でもする…この命に変えても
佐可野 瑠香
ふふっ…
さてここからどう出るか…
すると突然扉が開いた。
佐可野 瑠香
あぁ…遅かったじゃん
早く助けてよ
そこに立っていたのはあの赤髪の男だった。
桃華を殺そうとしたのは…おめぇらだな?
佐可野 瑠香
うんそうだよ〜
だって桃華が私のものにならないんだもん
俺は桃華が幸せにある為にお前達と手を組んだ…だが桃華を傷つけるなら話は違う…
灰崎 秋生
お前…何を言って…
お前達は桃華の人生に大きく邪魔だ
今、ここで死ね
佐可野 瑠香
え…
瞬間、2人の首が宙を舞った。
…これでよし
今はまだ君に桃華をあずけておくよ…最強。でももし桃華が君と居ることを苦痛と感じたその時は…
桃華を返してもらう…
桃華…俺の可愛い可愛い桃華…
俺の唯一の妹…

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