第33話

66話 別れ
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2020/10/24 10:04
血まみれで倒れてる桃華を見た瞬間紅丸の顔から血の気が引いた。
新門紅丸
桃華…!!!
華紅羅 桃華
わ…か…?
華紅羅 桃華
何で起きてるの…‪w
今日はいつもより…早起きじゃん
新門紅丸
馬鹿っ!こんな時に冗談言うんじゃねっ…
桃華のそばに駆け寄った紅丸は言葉を失った。
出血量が”おかしかった”
新門紅丸
これは…グッ…
桃華の小さな体では今にでも死んでしまう位の出血量だった。
華紅羅 桃華
あの…2人…は?
新門紅丸
あいつらは隊員が拘束した。もう大丈夫だ!
華紅羅 桃華
そ…か…でも…まだ…
新門紅丸
もう喋るな桃華!大丈夫だ絶対に助けてやる!
華紅羅 桃華
うそ…ついてご…めん
新門紅丸
そんなの大丈夫だ!この街を守ろうとしたんだろ!?わかってる!わかってるからもう…
華紅羅 桃華
…思い出した事…ある
新門紅丸
なんだ?桃華
紅丸は桃華を抱き上げ顔を覗く。紅丸の目は涙が溢れていた。
華紅羅 桃華
もう1人居た…
新門紅丸
もう1人?
華紅羅 桃華
瑠香…の仲間…
私の…
新門紅丸
私の…?おい桃華!しっかりしろ!
桃華は最後の力をふりしぼり声を出した。
華紅羅 桃華
私と似た見た目の…赤い髪の…男に気をつけ…て
華紅羅 桃華
愛してる…
そう言うと桃華は静かに目を閉じた。
新門紅丸
桃華!桃華!
紅丸が胸に耳を当てて心音を聞こうとする。
新門紅丸
あ…あぁ…桃華…桃華…
新門紅丸
桃華ーーーーーーーーーー!
紅丸の叫び声が浅草に響いた。

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