第15話

30話 桃華の弔い
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2020/10/01 08:23
華紅羅 桃華
(2人が居ない間私が…)
華紅羅 桃華
私に務まるのかな…
カンカンカンカン
町民
火事だァー
火事だァー
華紅羅 桃華
言ってる側から…今行く
桃華は隊員達がいる所へと向かった
隊員
そうか今回は桃華さんが…
華紅羅 桃華
誰が焔人に…?
隊員
四丁目のいっちゃんが…
華紅羅 桃華
そう…
いっちゃんとは桃華が昔から仲の良かった友達だ
桃華は紅丸のように右手を法被から抜いて纏を持った
華紅羅 桃華
四丁目のいっちゃんが焔人になっちまった!
ソイヤセイヤソイヤセイヤ
華紅羅 桃華
(と言っても私には若見たく纏を操れないしな…どうするか…)
華紅羅 桃華
ま、何とかなるか
華紅羅 桃華
始めるぞーーーー!
祭りだァ!
桃華が纏をぶん投げる
その纏に火がつき勢いをまし家を貫いた
華紅羅 桃華
やっぱり…若みたいな威力は出せない…か
新しい纏を手に取ると桃華は空に飛び上がった
若干ふらついてはいるが
華紅羅 桃華
クッ…私も連合能力者ならなぁ…
隊員
桃華ァ!
隊員達が纏を空に投げる
それに火をつけ自分が持っていた纏と一緒に投げる
焔人
ぐわぁぁぁぁ
華紅羅 桃華
あーあ街がめちゃくちゃ…
若はよくいつもこんなにぶっ壊せるね〜(体力的な意味で)
華紅羅 桃華
いっちゃん…ありがとう…
コアを貫こうとした瞬間いっちゃんとの思い出が蘇る
華紅羅 桃華
グッ…
桃華は手を止めた
そして焔人化したいっちゃんを優しく抱きしめた
ジュゥゥゥ
華紅羅 桃華
ッー
桃華の服が燃える
桃華は顔を一瞬しかめそして目に涙を貯めいっちゃんを見た
華紅羅 桃華
今までありがとう…大好きだったよ…
ズドッ 
桃華の手がコアを貫いた
焔人の体がハラハラと砕け落ちた
華紅羅 桃華
詰所
華紅羅 桃華
うっうぅ…グスッ…
詰所に戻った桃華は1人静かに泣いていた
いつも若が見せない涙を自分も誰かに見せまいと
1人で静かに泣いていた

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