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第47話

最終話
464
2020/11/18 09:30
1年後…






お兄ちゃん…見てるかな?
聞いてるかな?

私は今、とっても幸せです。
新門桃華って名前になってね、今お腹に赤ちゃんもいるんだ。男の子だって!



あの日、お兄ちゃんが守ってるれたから私は今ここにいます。ありがとうお兄ちゃん。幸せをくれて



私に幸運をくれて
新門紅丸
桃華、お腹は大丈夫か?
華紅羅 桃華
紅!
うん!赤ちゃんも元気だよ〜
新門紅丸
そうか…
紅丸が桃華のお腹に耳をあててみる。
その様子を見て桃華がふふっと微笑んだ。
新門紅丸
早く産まれて来いよ…”紅史”










お兄ちゃんが亡くなったあの日から数日後一緒に街を歩いてたあの日紅がね、言ってくれたんだ。
新門紅丸
桃華…俺はお前を守る
何があっても絶対に
華紅羅 桃華
守られるだけじゃなくて私も戦わないと
新門紅丸
桃華は強いもんなァ
華紅羅 桃華
ふふふっ
新門紅丸
…ガキが産まれて子供なら紅史って名前がいいな
お前の兄ちゃん…いや俺たちの兄貴見てぇに大切なやつを一生懸命助ける事ができる奴がいい
華紅羅 桃華
子供…?
若それって…
新門紅丸
ずっと守るって言っただろ?
桃華…俺と妻になってくれ
桃華は目を見開いた。目の端が熱くなる。
しばらく間を置いて紅丸の手を取り微笑んだ。
華紅羅 桃華
もちろん…私でいいなら
新門紅丸
桃華…ありがとな
”愛してる”
2人の声が重なった。
同時に吹き出すとお互いの顔を見合った。そしてそっと口付けをした



私は今を大切に今日も生きていく…産まれてくるこの子に悲しい思いをさせない…絶対に。
浅草の不幸恋神華紅羅桃華は普通の幸せを手に新門桃華として生きてゆく…
これこらも…この先も…ずっと…






【完】

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