第42話

84話 作戦
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2020/11/04 21:59
華紅羅 紅史
桃華…悲しむかな…
華紅羅 紅史
あーーーー!もう!
紅史は1人でうなって居た。そうとは知らず紅丸と桃華は買い物を済ませていた。
華紅羅 桃華
私もうちっと街を歩きたいから若は先に帰ってていいよ
新門紅丸
なら俺も一緒に行くぞ
華紅羅 桃華
ちょっと1人で歩きたいの〜
新門紅丸
…分かった
早く帰って来いよ
そう言って紅丸と桃華は真逆の方向に歩いていった。
華紅羅 紅史
ん?桃華どこに行くんだ?
紅史は桃華を静かに追う。
瞬間、桃華の姿が消えた。
華紅羅 紅史
えっ…消え…
華紅羅 桃華
気づいてないとでも?
華紅羅 紅史
!!
見ると桃華は紅史に背を向けるようにして紅史の後ろに立っていた。
華紅羅 桃華
若は死なせない
華紅羅 紅史
どうするんだ?
華紅羅 桃華
お兄ちゃんを…倒す
華紅羅 紅史
倒すか…聞こえは良いがそれは殺すってことだろ?
昔は誰にでも情けをかける優しい桃華だったのに…
華紅羅 桃華
欲張ったら大切なものを失うって痛いほど分かったからね
桃華が身構える。
紅史も戦う体勢をとる。
華紅羅 紅史
さぁ…初めての兄妹喧嘩だ











5分前
紅丸と桃華は歩きながら顔を強ばらせていた。
華紅羅 桃華
若…気づいた?
新門紅丸
あぁ…あいつだ…
華紅羅 桃華
若…私が囮になるからお兄ちゃんを倒して
新門紅丸
なっ!?
そんなのダメに決まって…
華紅羅 桃華
お兄ちゃんは私を殺さない…だからお願い
お兄ちゃんが油断した所を後ろから倒して
新門紅丸
…分かった無理はするなよ
華紅羅 桃華
うん
そしてふたりは周りに聞こえる声で先程の会話をし別れた。
華紅羅 桃華
もう負けるばかりの私達じゃないんだから…

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