私が笑うとなーくんは安心したような顔をして抱きしめた
なーくんはなぜかその先を言わなかった
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💜ななもりside💜
あなたに好きって言われると顔が熱くなるのを感じた
「俺も好き」
その5文字がどうしても言えなかった
でも…これで分かったかも…
俺から離れると寂しく感じるのも…
他の人と居ると苦しくなるのも…
近付かれると抱きしめたくなるのも…
好きって言われて顔が熱くなるのも…
全部…全然…全部…全部…
あなたが好きだから…?
俺は…たぶんあなたに恋してる…
もっともっと近付きたくなるから…
今日はやめておくね…
あなたと歩く夜道は特別に幸せだった
少しだけ…そう思って繋いだ手は暖かくて…
でも…幸せな時間は途中で終わった
すぐに言われると心が痛い
恋ってこんな悲しいものだったんだ…
そう言ってるぅとくんは私たちに背を向けて歩き出した
朝は俺だけだったのに…
まだ…自覚しなければ良かった…
こんなの…苦しいだけじゃん…
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正直浮かれていた
ころんくんと一緒に行くのが楽しみだった
女の子に断りを入れて私の方に走ってくる
なんだ…良かった…
嬉しい…
楽しい…
やっぱりころんくんは何か違う…?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。