第14話

第13話
17
2022/08/31 10:44
アンナが真に聞きたいこと・・・それは・・・・。
アンナ
あ、あの真。真の胸に・・・
木下真
あ、アンナ・・・。俺も話があるんだ。
でも・・・
アンナ&真
(呪いの石が入ってる・・・)
ふたりは心で同時に聞いたが・・・
アンナ
や、やっぱりなんでもない・・・
木下真
・・・・・
真も黙っていた。
木下真人
なんだ。まこ兄、起きてるじゃん
木下真
おっす!
木下真人
2回も倒れるほど、えりかさんと何かあったの?
木下真
なんもねぇよ。だってあいつ・・・最近俺の事避けてるし・・・。さっきはえりかとアンナを間違えちゃうし
木下真人
えっΣ(゚д゚;)間違えるって?
アンナ
!?
木下真
まぁ、それはいいとして・。おれ、どうかしてるよな😅
アンナ
・・・・
木下真人
それでえりかさんを怒らせたんだ😒
アンナ&真
抱きしめた
なんて言えないよ
抱きしめられた
木下真
でも俺は信じてる。試合には来てくれるって
アンナ
・・・・
木下真
気分良くなったから着替えるわ
アンナ
じゃあ、出ていくね!ほら、真人も試験でしょう?遅れるよ?
木下真人
・・・・・・
2人は何かを隠しているように見えたけど・・・・・
木下真人
(気のせいか・・・)
木下真
それじゃあ、行ってきます!二人は一緒に行くんだろ?😁
木下真人
まこ兄・・・(さっきまで病人だったのに)
アンナ
・・・・真・・・・
木下真
頑張れよ?真人。応援行けねぇけど。お互い頑張ろう!
木下真人
・・・・うん、そっちも頑張って
木下真
👊
真は手を挙げて出ていった。
アンナ
ねぇ?そういえばなんだけど・・・
木下真人
えっ?
アンナ
3人には、両親・・・いないの?
木下真人
・・・・--
アンナ
こんなに広い家なのに・・・・
こんなこと聞かれる日が来るなんて・・・・。
真人がなんだか切なそうな顔をしたから
アンナ
ご、ごめんね?話したくないなら・・・
木下真人
まだ、時間あるから話してやるよ。おいで?
真人は意を決して話すことにした。
アンナ
・・・
連れてきてくれたのは・・・・
アンナ
みなみさんの部屋?
木下真人
・・・・・俺たちの両親は、みなみと一緒に事故で亡くなったんだ
アンナ
・・・・・えっΣ(゚д゚;)
木下真人
俺が死ぬはずだった車の転落事故で・・・・
アンナ
!?
そのときあんなの脳裏に・・・・
佐々木みなみ
真人!!
木下真人
に・・・げろ
アンナ
!?
なぜか真人の姿と、もう1人・・・・微かに映り・・・・
アンナ
(な、なに?今の)
─────さよなら、真人・・・
佐々木みなみ
・・・・
アンナ
!?(まさか、みなみ・・・さん?)
木下真人
アンナ?どうした?
アンナはなにかに脅えているような顔をしている。
アンナ
・・・・まさか死ぬはず・・・・だったって・・・・どういうこと?
アンナは混乱して独り言のようなものを呟いている。
木下真人
アンナ、どうしたんだよ
アンナ
・・・・なんでもないよ?
木下真人
えっΣ(゚д゚;)な、何泣いてんだよ
アンナ
😭😭😭なんでもないよ・・・(なんで私、泣いてるの?)
木下真人
・・・・・俺もどうかしてるよな・・・。あんなにこんな話・・・
アンナ
初めてだね。こうやって2人で話すの
木下真人
・・・・そうだな・・・・。もう大丈夫か?
アンナ
うん、大丈夫。ごめんね?心配かけて。行こうよ!試験の時間だよ?
そのあと2人は準備をして試験会場に向かった。
木下真
・・・・・畜生・・・・
元気そうに見えたが、やはり真は弱っていた。
カイト
へぇ?生きてたんだ・・・
木下真
妙な石を入れてくれたよな、あんた
カイト
( ̄ー ̄)ニヤリ
木下真
っつ・・・・
カイト
言っただろ?この呪いは簡単には解けない。お前は俺たちの秘密を知ってしまったんだからな!
さぁ?どうする?このまま死ぬのを待つか?
木下真
・・・・こんなことして楽しいのかよ。あんたさぁ、実は俺とアンナに妬いてたんじゃないのか?
カイト
はぁ?妬いてるだと??
木下真
この世界では【嫉妬】って言うんだよ!
カイト
おまえはなぜ、心変わりした
木下真
へぇ?死神なのにそんなこと知りたいんだ。まぁ?心変わりと思われるかもしれないけど・・・実はこれが俺【本当の気持ち】なんだよねー
カイト
(ꐦ°᷄д°᷅)はぁ?💢
木下真
えりかに再会した時、本当は嬉しかった。あのあと、あいつにキスをされて、
本当の気持ちを思い出したんだ
カイト
なんだそれ
木下真
バカバカしいか?なんとでも言えよ!
おれはいま、誓ったことがある。きょは、あいつのために・・・・えりかのために必ず勝つ。そう決めた!(例えこれが命懸けだったとしても・・・・)
カイト
面白い。では、こうするか。お前の本当の恋が実らなければ、【お前は死ぬ】😏
木下真
!?
カイト
それでもいいのか?
木下真
いいさ。えりかがいきてるなら!(迷わねぇ)
カイト
フン(╬ ˘̀^˘́ )そんなもの
木下真
あんたに一つだけ忠告しといてやるよ
カイト
!?
木下真
人間ってもんはなぁ、大切な人のためなら命だって賭ける案外強い生き物なんだぜ?
カイト
生意気な小僧だな
木下真
死神のあんたには居ないのかよ。
【命をかけてもいい、大切な人】
カイト
・・・・・・・!?
木下真
いるわけないか!なんせ、人間の魂を持ってちゃうやつなんだから。大切な人の命を奪う勝手な奴らだし?
カイト
・・・・!?
そのとき、カイトに声をかけてきた人物がいた
あのー?
カイト
!!!( ゚д゚)ハッ!!!!
いつの間にか真の姿はなかった。
カイト
誰だ!
ここ、関係者以外は立ち入り禁止のはずですよ?
カイト
!?す、すまない・・・よく分からないから
なぜだけ冷や汗を流し、焦るカイト。
すごい汗・・・・
その人は、迷わずカイトのほおのあせを、自分のハンカチを
どうそ
と渡した。すると?
なぜか、違う女性が出てきて・・・
この本ですよね?
良かったらどうぞ?
そんな場面が脳裏に焼き付き・・・
カイト
な、なんだ?今のは・・・・
なぜか混乱している。
そして、カイトが混乱しているため、痛みも苦しみも少しだけ和らいでいて?
木下真
・・・・俺は信じる・・・
チームメイト2
真、大丈夫か?
いつもより息が上がってる真を心配するチームメイト。
木下真
あぁ、ごめん。大丈夫だ。
その頃・・・・~
パシャ
佐々木えりか
‪Σ( ˙꒳​˙ ;)
何故か急に、シャッターを押されてびくつくえりかさん。
えりかさん、どうしたの?今日は、彼の試合の日でしょう?
佐々木えりか
いいのよ!行かないの!今日は!
行かないって決めたし・・・・
えりかさんの上司
最近、ちっとも楽しそうじゃないよね?
佐々木えりか
えっ?そんなことないですよ
えりかさんの上司
はい、君の今日の仕事は、その【試合】
佐々木えりか
でも、わたし・・・午後から元の部署に戻るって約束・・・
えりかさんの上司
最後までやらなきゃ帰さないからな?
佐々木えりか
・・・・・・
えりかさんの上司
わたしは、君の写真が見たいし、載せたいんだよ!
佐々木えりか
・・・・・分かりました・・・
直前まで迷っていたえりかさんは走り出した。
木下真
よーし!しまっていくよ!
と、真の声が聞こえて・・・
佐々木えりか
はぁはぁ・・・な、によ負けてるじゃない・・・
そこへ、えりかさんが到着した。
木下真
えりか・・・・
その姿を1番に発見したのは真だった!
佐々木えりか
こらー!真!!しっかり指示しろよ!
えりかさんの声が響くと
木下真
(来てくれたんだ)
佐々木えりか
・・・・・
えりかさんにだけ微笑んだ!
佐々木えりか
(頑張れ・・・・)
えりかさんは、口だけでそう言った
そしてその応援を受け取るように真は幸せに挑んでいる。
木下真
くそ!囲まれた!
佐々木えりか
真!右!
木下真
右!?
えりかさんの言う通り右ががら空きだった!
木下真
右だ!右に誰か来て!
チームメイト2
右だ!
チームメイト1
右だな!任せて!
チームがひとつになった!
真がボールを仲間から受け取ると!
木下真
行けー!
仲間のひとりに見事に連携プレイがつながり、
審判
ゴール!
見事にゴールを決めたのだ!
木下真
やったぁ!
チームメイト1
やった!!
その頃、真人達は・・・
アンナ
どうしたの。真人・・・
震えが止まらないでいる真人。いつもより、緊張しているみたいだ。
木下真人
怖いんだよ。いつも失敗をして、その繰り返しなんだよ・・・
すると、アンナは優しく真人の手を包んだ。
アンナ
大丈夫だよ。真人。わたしがそばにいるから。今は何も考えずただ泳げばいい。あなたの力を信じて泳いで?
ねっ?
ニコリと微笑んでくれたアンナが愛おしくて
木下真人
・・・・
アンナ
・・・・真人?
思わずアンナを抱きしめていた。
木下真人
少しの間だけでいいから、こうしててくれないか?
アンナ
・・・・うん
アンナは何も言わずに受け止めてくれた。
木下真人
・・・アンナ、俺・・・・・
アンナ
えっ?
真人は何かを言いかけたが・・・
アナウンス
338番、そろそろスタンバイお願いします
木下真人
・・・・行かなきゃ・・・
アンナ
真人!
離れようとした俺にアンナは・・
アンナ
チュッ(*´(〃  )チュッ
木下真人
・・・・・
頬にキスをしてくれた。
こ、これは・・・
アンナ
予選の時と同じおまじないだよ?真人がうまく泳げますように!
木下真人
・・・・・・
アンナ
行ってらっしゃい!頑張って!
そして俺は繋いだ手を引いてアンナを引き寄せた。そして・・・・
アンナ
!?
木下真人
・・・・
俺はあんなにキスをした。
アンナ
えっ・・・・
木下真人
ありがとう、アンナ・・・・
そう言って微笑んだ。
アンナ
真人・・・(初めて心から笑ってくれた?)
木下真人
行ってくる
そう言って走り出した真人。
アンナ
・・・・でも・・・・でもね?真人・・・・私・・・
──これ以上、まさとのそばにいちゃダメみたい・・・───
カイト
・・・・・
アンナ
真人を傷つけるから・・・・・
アンナは、そのまま泣き崩れていた。

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