第19話

第18話
28
2022/09/26 22:38
俺は、思い続けた。
心の中での願いだった。
木下真人
俺は今でも君を・・・・アンナを・・・・いや、みなみを・・・・
愛してる・・・
───愛してる─────
!!!( ゚д゚)ハッ!!!!
誰かに呼ばれた気がした。
誰?
あれ?ここはどこですか?
気がつくと私は、なぜか椅子に座っていて?
病院ですよ
えっΣ(゚д゚;)病院?・・・・そうだわ。わたし、階段から落ちて頭を打って・・・・?
それから・・・
頭を強く打ったせいか自分の名前を覚えていないようですが?
あっ、はい・・・・。そうなんです・・・・・
どうしてだろう。
それはそうと怪我はなかったようですが?
あ、あれだけ派手に落ちたのに・・・・頭も打ったのに・・・
CTには問題はありません。このまま帰ってもらっても・・・
・・・・・・
帰るのは良いが自分が誰かわからずなので帰る家も分からずだ
あ、あの?
では君にひとついいことを教えてあげましょう
えっ?いいこと・・・・あっでも、迷惑かけるなら自分で調べて・・・
ここへ行きなさい
えっ?
渡されたのはある人の名前と住所・・・・?
・・・・・
その人に会ってきなさい
まるで何かのお告げみたい。
【木下真人】・・・・?
その人に会えば、君は必ず名前と記憶を取り戻せるだろう・・・
なぁんて言われたけど・・・・知らない人・・・・・だよね・・・・
その人が住んでいる地域にきた。
なんだか懐かしい感覚がした。
木下真
よっしゃー!みんな!サッカーやろうぜ!
チームメイト2
おー
チームメイトたち
おー!
どこからが聞こえる威勢のいい声。
木下真
よーし!ツッコめ!
木下真人
(笑)全くどっちが子供なんだか・・・
木下真
やったぁ!
庭は広いからまこ兄がサッカーを思い切りできる。
佐々木えりか
真人君、少しは元気が出たみたいだね・・・
木下真人
!?
やっぱり、俺を元気づけるため?
佐々木えりか
みなみがいなくなった時みたいに暗い顔をしていたから、また心を閉ざしちゃうんじゃないかって私も真も心配していたんだよ?
木下真人
・・・・・・・
いつもこの2人には心配をかけてしまう。
佐々木えりか
真さ、あぁ見えて心配性だし、弟思いなやつなんだよ?
木下真人
・・・・うん、知ってます・・・。だから、えりかさんはそんなまこ兄に惹かれたんですよね?
佐々木えりか
うん・・・・
木下真人
あの、ふつつかな兄ですが・・・・これからも末永くよろしくお願いします
佐々木えりか
ふふっ、ありがとう。こちらこそ、これからもよろしくね
そんなやり取りをしていたら・・・
木下真
えりか!写真撮ってよ!
佐々木えりか
いいわよ?みんな、並んで!ほら、真人君も!
木下真人
いや、俺はいいよ・・・
佐々木えりか
やっぱりあの時とは少し違うね
木下真人
えっ?
佐々木えりか
アンナさんが残した日記のおかげ?
木下真人
・・・・・
日記
生きていてほしかったの・・・・
木下真人
・・・・・どうかな
パシャリ📷
木下真人
えっ・・・・
木下真
ちょっと!真人!
真人が、前を向いたまま固まっていた。
木下真
真人、ちゃんと笑えよ!
えーっと・・・・
その時、目の前の道を見たことある人が通り過ぎた気がした。
木下真
真人?なに、ボーッとしてるんだよ
木下真人
・・・・・
あの?先生・・・・どこなんですか?本当にこの近くなんですか?
⤴なぜか迷子になってるし・・・、彼女は先ほど見てくれた医者に電話をしているようだ。
木下真
真人、なにボーッとしてんだよ
木下真人
あっ、いや・・・なんでもない(気のせいか?)
やだ、道迷っちゃった・・・
彼女は、再び俺ん家の前に戻ってきた。

誰かを探しているのか、家を探しているのか?
地図らしきものを持ってる?
神様
わしも人がええのー
なんと神様は、医者に化けていた。
先程の医者の正体はかみさまだったのだ。
神様
いいか?アンナ・・・、よく聞きなさい。お前のことを、今でも愛していて、そしてその人がもしもお前のことを覚えていたら・・・
木下真人
今のってアンナ?・・・
彼女はまたいなくなってしまった。
カシャッ! Σp[【〇】]ω・´)カシャ
カメラのシャッター音がなりひびいていた。
神様
その人が運命の人だ
運命の人・・・・
神様
実はな、お前たちが持ち出した呪いの石が浄化されたんじゃ・・・
えーっと・・・・
神様
ふたつの思いがひとつになった時、《奇跡》は起きるだろう
木下真
よし、真人!こっちだ
その名前に、彼女は反応した
えっ(;゚Д゚)!真人?
木下真人
・・・・・
・・・・
振り向いた瞬間、真人と呼ばれた人となぜか目が合って、見つめう形となった。


なぜかその瞬間だけ時が止まったようだった。
コロコロと、サッカーボールが転がった。

危なく彼女に直撃するところだったのか?
木下真人
・・・・
あっ、ごめんなさい・・・・
木下真矢
あれ?君さっきからウロウロしていたよね?なにか探してるの?
沈黙を破ったのは真矢だった。
人探しを・・・
木下真
ひとさがし?いや、結構人すんでるけど?
と、するどいツッコミをする真。
その通りだ。
あ、あの・・・皆さん、ご兄弟なんですか?
木下真
あー、そうなんだよ。こいつ、真人。俺の弟。で、その隣は三男の真矢。
木下真人
・・・・
真人さん・・・・(私が探してる人と同じ名前。でも、苗字聞いてない。というか普通写真とか・・・・)
なんで写真貰わなかったんだろう。
わたし、バカみたい。
木下真
で、俺のは名前は真。来月、えりかと結婚するんだ
へぇ、凄いですね。おめでとうございます
木下真人
ところで君は、誰を探していたの?
・・・あっ、私は、自分の名前を探しに来たのと、《真人》さん、あなたと同じ名前の人を探しに・・・・。この辺に住んでいると聞いて・・・
木下真
えっ(;゚Д゚)!
木下真人
えっΣ(゚д゚;)
それじゃあ・・・わたしはこれで・・・
と、彼女は行ってしまった。
木下真
なぁ?《真人》ってお前の事じゃないの?
木下真人
んなわけないだろ?真人って名前の人はたくさんいるんだから!ってかさ、まこ兄、苗字ぐらい言えよ!
木下真
あっ、そっか・・・ごめん
木下真人
・・・・べつにいいけど?俺じゃないだろうし・・・
木下真
いや、あの子・・・アンナに似てるし・・・
木下真人
えっΣ(゚д゚;)
木下真
お前さっきから気にしてたじゃん。彼女がウロウロしていたの
木下真人
まぁ、そうだけど(それとこれとは・・・)
木下真
行けよ、真人。行かないと後悔するかも
木下真人
えー?そうかな・・・
木下真
あの子の名前、取り戻してやれよ!
そうするしかないだろ?
木下真人
えっ・・・でも・・・
佐々木えりか
そうだよ、真人君!
チームメイト2
行けよ!真人君
なぜかみんなが俺の背中を押した。

半信半疑だが、俺は彼女を追いかけることにした。


それが奇跡を起こすなんてまだ、この時は誰も思ってはいなくて・・・・?

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