板倉「あなたの下の名前、今日放課後あいてる?」
あなたの名字『なに?改まって笑』
『あいてるけど』
板倉「一緒に帰りたい」
あなたの名字『いいよ』
『でも部活でしょ?』
板倉「待っててくれる?」
あなたの名字『わかった』
滉と私は幼なじみ
滉への恋心はずっと隠してきた
きっとこれからもずっと
滉の近くにいられるこの関係を壊したくない
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放課後_
サッカー部の掛け声が校庭に響く
側のベンチに座り、フェンス越しで滉の姿を見ていた
あなたの名字『やっぱりかっこいいなあ』
入学当初はよく一緒に帰ってたけど
滉の部活が始まってからはなかなか帰れずにいた
滉から誘ってくるなんて珍しい
まさか、、なんか私に報告が、、?
板倉「おーい、あなたの下の名前?」
あなたの名字『はい!あ、』
板倉「おまたせ、笑」
あなたの名字『あ、滉か』
板倉「なんだよ笑」
「寒かったでしょ、ごめんね」
あなたの名字「んーん、大丈夫」
板倉「マフラー貸してあげる」
あなたの名字『わーい、あざす』
しばらく2人で歩いたけど、中々会話が弾まない
なにより滉が全然喋らない!!
あなたの名字『め、珍しいね』
『滉が誘ってくるなんて』
勇気を出して喋りかけたもののまさかのスルーされる
あなたの名字(なんでやねん!)
その時、私の前を歩いていた滉が止まった
板倉「あのさ、」
「やっぱりなんでもない」
あなたの名字『え、ちょっと気になるじゃん!?』
また滉は歩き出した
あなたの名字(なによ、もう、、)
別れる道まで来てしまった
あなたの名字『じゃ、私こっちだから』
『マフラーありがと』
マフラーを渡そうとした手を滉が握った
あなたの名字『こう?どうし...』
板倉「俺、あなたの下の名前のことなら誰にも負ける気しない」
あなたの名字『え?』
板倉「俺がいちばんあなたの下の名前のこと知ってるのに」
「他の男といるとムカつく」
あなたの名字『こう、、』
板倉「笑ってるあなたの下の名前も怒ってるあなたの下の名前も全部俺のものにしたい」
板倉「ずっと伝えたかった」
「俺、あなたの下の名前のこと好き」
板倉「...それだけだから」
「じゃ、また明日」
あなたの名字『...まって!!!』
『わたしだって...』
板倉「...?」
あなたの名字『好き...なの』
『滉が』
2人の白い息が空へと消えていく
あなたの名字『私、ずっと...』
板倉「あなたの下の名前、待たせてごめん」
「俺の彼女になってください」
あなたの名字『うんっ、、泣』
涙目で彼に抱きつく
世界一幸せなラブストーリー
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。