第2話

弐番目
42
2021/03/28 14:50
地下に降りてきたそらは、左側にある座敷牢を見て驚いた。
暁 そら
(え!?男の子?歳は……私より年下かな?)
暁 そら
あのー……化け物さんですか?
サクヤ
(手毬を打つ手を止め、そらを見て)はっ。化け物とは。置物から化け物へ。こりゃぁ嬉しいわ。
暁 そら
え?どいうこと?
サクヤ
お前……そらだな。あってるか?
暁 そら
唐突……。あってるよ。
暁 そら
どうして、私の名前知ってるの?
サクヤ
それはお前の家族だからだ。
暁 そら
は?家族?家族ならいるわ。
暁 そら
お父様にお母様。それにお姉様
サクヤ
そうか……。やっぱり俺は出ないよな……。
暁 そら
どいうこと?
サクヤ
お前に言っても無駄だ。
暁 そら
なっ!
サクヤ
早く帰ったほうが良いんじゃないか?
サクヤ
お前を大切にしているお父様とお母様が心配するぞ。
暁 そら
ッ!その言い方はないでしょ!
サクヤ
なら、どんな言い方がある?
暁 そら
それは……。
サクヤ
ないのか……。ふっ。
サクヤ
まぁ、早く帰った方がいいぞ。怪しまれない前に
暁 そら
わかった。じゃぁ、私帰るね。
サクヤ
ああ。

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