時刻…12:00
私は約束通り昨日話していた公園に来ていた
にしても…降谷さん遅いなァ…
私は携帯に入れといた降谷さんについての資料を見た…
見る度に私の中で何かが疼く…
もしかしたら…この人は……
ふと落ちてくる声に顔を上げる
私は携帯をさり気なくしまって微笑む
優秀だな君は……そう言って彼は微笑んだ
“ 優秀だ ”
何時ぶりの言葉だろうか…
その言葉に胸が躍る……嬉しい…
じゃあ手はず通り頼むよ……そう言って微笑んで彼は背を向けて歩いてった
いよいよ明日だ!
協力者としての初任務……気合い入れて頑張るぞ!
あ…もしかして明日の任務が終わったら降谷さんと会えなくなるのかな…
なんか寂しいなぁ…
あれ…なんで今“寂しい”なんて思ったんだろう…
私は疑問を抱えながら帰路にたった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。