第3話

謎の男
2,803
2019/05/08 14:16
カランカラン…

店内は落ち着いた雰囲気に包まれていた


いいお店だなぁ…

梓
いらっしゃいませ~
中に入ると女性が笑顔で出迎えてくれた

私は店の1番隅の席に座って珈琲を頼んだ


店内は賑やかで何処か落ち着いていた。

私はパソコンを出して新しい依頼の作業を始める。


店内には似合わない内容だが…致し方ない。


私は情報を得るためにハッキングのテクを持っている。

腕はそこそこ自信がある!


でもやってる事は犯罪に近いから…バレないように気をつけなきゃ……



私は周りを気にしながらパソコンで情報収集の為ある会社のハッキングを始めた…




あなた

このURLを…

安室透
安室透
ほぉ…ハッキングですか
あなた

そうなんです…よ……!?



いいいい今なんて?………ハッキング?

え…バレた…?
安室透
安室透
どうぞ…珈琲です。
その男は何食わぬ顔で珈琲を机に置いて向かいの席に座った。


ここの店の店員か……てか!今ハッキングって……


私は探るようにその男を見た


安室透
安室透
んー、中々のテクだね。情報屋ともなればそれくらいは朝飯前なのかな?
あなた

!?……なんでそれを知って…

安室透
安室透
簡単な事さ。
入ってきて貴方は迷わず隅の席に行きパソコンを開いた。開いてから少し周りを気にしていたことからその内容は知られたくないこと。機密情報だとしたら情報屋だと考えざるおえない。


その男は小声でそう言った。



確かに…そうかもしれないけど……


そんなの普通分からないし、気づかない。

何なんだ…この男…。ただの店員じゃない。



私は少し警戒しながらその男を見た。

安室透
安室透
作業続けてくれて構わないよ?…あ…僕がいたらやりづらいか。



男は立ち上がって言った
安室透
安室透
もうすぐ閉店の時間なんだけど良かったら話がしたい。もし差し支えないのなら閉店までいてくれますか?
もちろん、嫌なら結構ですが
男は微笑んで厨房に戻って行った


私は迷ったが…あの男が何者か知らなければいけないような……そんな気がした




私は珈琲を1口また1口飲みながら考えた挙句閉店まで残ることにした……

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