第4話

安室透という男
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2019/05/09 13:16
結局私はハッキングの作業をしながら閉店まで残っていた

私はそっとパソコンを閉じた
梓
お仕事お疲れ様です

急に声をかけられハッとする
あなた

あ…ありがとうございます


悟られないように私は全力で微笑んだ

私は席を立ち会計を済ませ店を出て仕事用の携帯を出して依頼主にメッセージを送る



あなた

ふ~…

携帯をしまうとちょうどそこにあの男が店からでてきた
安室透
安室透
お待たせしました。
と先程とは変わらない笑顔で言った

この男中々女子高生に人気だったのは閉店まで残ってこの男を観察した結果だ…


って…観察力無いな~…私……


安室透
安室透
ここで話すのもアレなので、場所を変えましょう

近くにいい店があるんです。


そう言って微笑み私の前を歩いた

私は無言でついて行った


今更になって残ったことを後悔した。

ほんとにこれで良かったんだろうか。別にこの男の事を知ったところで何か変わるわけでもないし…


そもそも…あの男はなぜ私と話したいんだろう。

私が情報屋だから?……喫茶店の店員が情報屋に何の用が……



1人でそんなことを考えているといつの間にかその男は私の隣を歩いていた

安室透
安室透
急に話したいと言ってすみません。
ちゃんと訳があるんです。


まるで私の心の中を覗いたかのような言葉にドキリとする……

ちゃんと店で話しますからと言う男の言葉に私はただ返事しか出来なかった





しばらく歩くとイタリアンのお店に着いた

中に入ると店員は奥の席に案内してくれた

そこに向かい合うように座る


安室透
安室透
イタリアンは好きですか?
あなた

はい!…とっても!

それは良かったです

そう言って微笑んだ顔に一瞬ドキッとする。

女子高生に人気がある訳だ…


私たちは店員に料理を注文した

するとその男はゆっくりと口を開いてこう言うのだ
安室透
安室透
君に…僕の協力者になって欲しい


その言葉に私の頭はフリーズした

え…待って……今…協力者って言った?
あなた

き…協力者って…ちょっ…え…



協力者ってあの公安警察の…え?何どうゆうこと!?


頭の中がごっちゃになっている私に男は言った
安室透
安室透
僕には3つの顔がある。
君が今日会ったのは安室透。喫茶店で働きながら毛利探偵の弟子入りをしてる。
あなた

は…はぁ…。

安室透
安室透
で、本名は降谷零。公安警察だ。
公安警察に協力者がいるのは知っているね?
あなた

はい…知っていますけど…

安室透
安室透
その協力者になって頂きたい。
もちろん君の腕を見込んでの頼みだ。

私の腕を見込んで……か…。

初めて言われたなそんな事…

あなた

私なんかが協力者…でいいんですか?

安室透
安室透
あぁ…もちろん。
君だから頼みたい


協力者…か……案外悪くないかもしれない



あなた

……分かりました。

安室透
安室透
ありがとう

そう言って彼は微笑んだ。

その笑顔に自然と私もつられて微笑んだ
あなた

あ…そう言えば3つ顔があると言ってましたがあともう1つの顔って…

店員
お待たせ致しました


私の言葉は料理によって遮られた


彼は聞こえてなかったのか運ばれた料理を堪能していた

私もこれ以上は聞かない方がいいのかもしれないと思い運ばれた料理を口に運んだ


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