第5話

 ゲームをしよう。
1,015
2020/08/05 23:10
…なのに
ガラガラ
私は
いつもどおり教室のドアを開けた。
私はまぁまぁ朝早く来るから
私が来るとき教室に人はいない。
「おっはよ」
なんで君がいるのかな。
「時間間違えてー早く来すぎちゃったなー」
うん、絶対に確信犯だよね。
「何が目的?」
こういうのは普通に聞いたほうがてっとり早い
「ひ・み・つ、 
とりあえず準備終わらせなよ」

…気になるけど確かに準備しなきゃ
そう思って廊下のロッカーをあけ…
「…え?」
「うん、なにこれ
ちゃっちいおもちゃ、
もう少し鱗再現したらいいのに、ね?」

私のロッカーから飛び出してきたのは蛇
某100円ショップのドッキリおもちゃ…だと思う。
そして、仕掛けたのは、もちろん
「ちぇ、引っかからなかった?」
「驚くと思ったのになぁー
まぁ、いっか」
何が楽しいのやら
笑いながらブツブツ言ってる あいつだ。
まぁ、アクシデントはあったけど

準備は終わったので教室に入って席につく。
いつもなら、本を読んで終わりなんだけど。
「ねぇ、ゲームしようよ。」
今日は誰かさんのせいでなにか特別なことが
起きそうだ。
「ゲーム?」
「そ、あのね
じゃんけんで勝ったほうが神。
負けたほうが人。」
「なにその優劣ゲーム、くだらな」
「裏表激しいと嫌われるぞー」
「どーでもいいから説明を進めて」
「はーい、でね
神様は人に一回だけ質問ができるの
で人は絶対に答えなきゃいけない」
「名付けて神様の懺悔ゲーム」
「なにそのネーミングセンス、ださ」
「まぁまぁ、
ね、今から俺と10回勝負しよーよ」
「メリットは?」
「君が勝ったら気になってることいくらでも
聞けるよ?」
いくらでも、聞きたいこと。
「そのゲーム、乗るわ、」
「まじ?やったね」
こうして、神様の懺悔ゲームは始まった。

プリ小説オーディオドラマ