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第8話

心霊ちゃん(8)「しゃべりたいこと」



話が長くなりそうだと判断した一同は、
ハルオミ運転のライトイエローの車で
いったん移動する。


向かったのは彼が経営する
「株式会社HARUOMIハルオミ LABOラボ」。

“LABO” というのは英語で
“研究室” もしくは “実験室” のような意味であり、
「日々、試行錯誤しながら
 新しいものを生み出していきたい」
という彼の思いから命名したのだとか。



会社が入っている雑居ビルは
先程の路地裏から車で数分ほどと
本当に近くにあった。


ハルオミの
「“会社” といっても、社員は俺1人だけの
 本当に小さな会社だから……」
という言葉の通り、

雑居ビル3階に入居している彼のオフィスは、
パソコンがいくつか並ぶ作業スペースと
申し訳程度の応接スペースがあるぐらいと
かなり狭めだった。

ただし、狭い割には窮屈感きゅうくつかんはほとんどない。

それはオフィス内が
白を基調としたシンプルなインテリアで
まとまっているからだろう。


初めてオフィスを訪れたカホからは、
綺麗に片付いたその空間が、
まるでハルオミの几帳面な性格を
映し出しているかのように見えたのである。



会社の応接スペースのソファに座ったところで、
メイリとカホが協力し
ハルオミへと状況を説明していった。





    *****





だいたいの状況説明が終わったあたりで、
ハルオミが話を総括していく。

式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
……要するにメイリは、

“心霊ちゃん” で
レア幽霊を撮影した結果
幽霊に憑りつかれてしまい、
そのはずみに幽体離脱

本体である生身の肉体は
病院に運ばれそのまま入院、
現在は意識不明扱いとなっている
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
同時に
分身である霊体の状態で
独自に調査を進めていたのだが、

ある程度情報を集めた段階で、
個人での行動に限界を感じた事もあり
俺に1度、調査報告を
したくなったわけだな?

説明中にノートPCで記録したメモを見ながら、
その内容を確認していくハルオミ。

メイリ/霊体
メイリ/霊体
うんっ♪

笑顔でうなずくメイリ。

梓山 カホ
梓山 カホ
「うん」
とうなずいてます

霊体のメイリを認識できないハルオミのために
淡々と伝達係に徹するカホ。

式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
……だが霊体の状態では
人間から視認できないため、
連絡を撮れる何らかの手段を
探そうとしたところ、

なぜか自分が
「 “心霊ちゃん” の
 本日のレア幽霊」
とやらに
選ばれたことを知った
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
この状態で “心霊ちゃん” を利用し
俺に憑りつけば連絡手段が確保できる
と、ふんだメイリが
この路地裏で俺を待っていたら、

俺よりも先に
梓山さんが現場を訪れた、と
メイリ/霊体
メイリ/霊体
そのとおりっ
梓山 カホ
梓山 カホ
「そのとおり」
と言ってます
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
続いてこの路地裏に俺が到着したため
メイリは俺に憑りつこうとしたが、

俺と梓山さんとの会話が
一区切りつくのを待っているうち、
気がつけば
俺が車で現場を去ってしまっており
憑りつくタイミングを逃してしまった

そこでメイリは
現場に残っていた梓山さんに憑りつき
俺への情報伝達を依頼した
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
現時点の状況はこれで間違いないな?
メイリ/霊体
メイリ/霊体
間違ってないよー!
梓山 カホ
梓山 カホ
「間違ってないよ」
ということです
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
とりあえず
状況の確認は以上だが……


ハルオミは大きくため息をついてから、
あきれたように言葉を続けた。

式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
……メイリ、
無関係の梓山さんを
巻き込んじゃだめだろうが
メイリ/霊体
メイリ/霊体
う……

メイリが少し気まずそうな顔になる。

式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
……梓山さん、
巻き込んでしまって本当にすまない

カホのほうへ向き直ったハルオミが
深々と丁寧に頭を下げた。

梓山 カホ
梓山 カホ
あ、いえ……

むしろ私も当事者だと思いますし
全然気にしないでください
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
しかしそうは言っても……
メイリ/霊体
メイリ/霊体
ほらっ!

カホさんがいいって言ってんだから
気にしなくていいじゃん!
梓山 カホ
梓山 カホ
……あ

メイリちゃんが、
「本人がいいって言ってるから
 気にしなくていいと思う」
みたいなこと言ってます
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
お前が言うな!!

だいたいメイリはどうしていつも
行き当たりばったりなんだ?
もっと計画性を持って行動しろと
いつも言ってるだろ?
メイリ/霊体
メイリ/霊体
やだよっ!
あたし計画立てるとか向いてないもん
梓山 カホ
梓山 カホ
「やだよ、私、
 計画立てるとか向いてない」
だそうです
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
向いてるだとか
向いてないだとかの問題じゃない!

いいか、危機管理リスクマネジメント
計画を立てる事から始まる

そして反対に
「計画を立てないのは、
 失敗する計画を立てるのと同じ」
という格言もある程で――
メイリ/霊体
メイリ/霊体
兄ちゃんの説教って
いつも難しすぎて全然わかんなーい
梓山 カホ
梓山 カホ
「お兄さんの説教、
 いつも難しすぎてわからない」
って言ってます
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
そんなことだから
行動の優先順位を間違えるんだよ!


例えば今回の件だと、メイリは
幽体離脱したままの状態なのだから、
調査を続行するよりもまず
自分の体に戻るための努力を
すべきだったはずだろ?

どんな状況においても
自らの命より優先すべき事項は
絶対に存在しないんだぞ
メイリ/霊体
メイリ/霊体
だってー、
“心霊ちゃん” の件が片付いてから
本体に戻ろうと思ったんだもん

調べものするには
霊体のほうが便利だから
しょうがないじゃん♪
梓山 カホ
梓山 カホ
「“心霊ちゃん” の件が片付いてから
 本体に戻ろうと思ってた、
 霊体の状態のほうが
 調べ物に便利だからしょうがない」
ということです
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
元の体に戻れなくなったら
どうしよう、等と思わないのか?

仮にそんなことが起きてみろ、
取り返しがつかない事態に
なるかもしれないんだぞ?!
メイリ/霊体
メイリ/霊体
「仮に」って言葉は
起きてないことに使うんですー

まだ起きてないんだから
それで怒られる意味がわかんないっ!
梓山 カホ
梓山 カホ
「まだ起きていないことで
 怒られる意味がわからない」
みたいなこと言ってます
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
確かにまだ
事は起きていないが、
起きる確率が
高いと予測できるからこそ、
それを防ぐように動けと
注意しているんだ!

例えば
放置している間にもし
病院で眠るメイリの本体が
損傷する可能性もあるんだぞ?!
メイリ/霊体
メイリ/霊体
そんなこと
絶対起きないもんっ!

だってあたしの本体は
茶太郎が守ってくれてるしっ♪
梓山 カホ
梓山 カホ
あの……
「そんなこと絶対起きない、
 自分の本体は
 茶太郎が守ってくれてるから」
とのことで――
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
そもそも “茶太郎” ってのは
犬の幽霊なんだろ?

最近会ったばかりな上に
犬で、しかも幽霊なんだぞ?!

どうしてそこまで信用できるんだ!
メイリ/霊体
メイリ/霊体
はぁ?!?!

茶太郎はね、
すんごく良い子なんだよっ!

ハルオミ兄ちゃんは
あの子を見たことも無いクセに
そんなこと言われる筋合い――
梓山 カホ
梓山 カホ
いい加減にしろッ!!!
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
 ?!
メイリ/霊体
メイリ/霊体
 ?!



兄妹の間に板挟みになりつつも
ひたすらに伝達を続けていたカホだったが、
とうとう堪忍袋の緒が切れてしまったようだ。


梓山 カホ
梓山 カホ
お兄さんッ!!
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
は、はい!
梓山 カホ
梓山 カホ
どう見たって
お兄さんはメイリちゃんのためを
思って説教してるわけですよねッ?!
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
え……

ええ……まぁ……
梓山 カホ
梓山 カホ
そしてメイリちゃんッ!!
メイリ/霊体
メイリ/霊体
なっ、なに?!
梓山 カホ
梓山 カホ
メイリちゃんはメイリちゃんで
お兄さんのためを思ったからこそ、

霊体状態になりながらも
これまで1人でがんばって
調査を続けてきたわけだよね?!
メイリ/霊体
メイリ/霊体
う……

うん……そうだけど……
梓山 カホ
梓山 カホ
だったら結論としては、
2人ともお互いのためを思ってる
わけじゃないですか?

それなのに喧嘩腰で
話し合いにならなくなっちゃう
意味が分からないです!!
梓山 カホ
梓山 カホ
お兄さんッ!
メイリちゃんッ!

喧嘩なんかする前に
自分達が何のために行動してるのか
もう1度考え直してくださいッ!!!
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
 ……
メイリ/霊体
メイリ/霊体
 ……


揃ってぽかんとしている式峯兄妹。


梓山 カホ
梓山 カホ
……ぁ

固まる2人の様子を見たカホが我に返った。


梓山 カホ
梓山 カホ
す……すいません……
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
いやいやいや、
こちらこそすまなかった
メイリ/霊体
メイリ/霊体
あ、うんうん、
そーだよね……なんかごめんね!
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
……よく考えてみれば
身内で喧嘩している場合ではない、
目的を今一度見直すべきだとの
梓山さんの意見は正論だ
メイリ/霊体
メイリ/霊体
あたしもそー思うっ
梓山 カホ
梓山 カホ
あ、メイリちゃんが
「私もそう思う」
と言ってます
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
そうか……

ならば当面の目的をどうすべきかを
今一度、話し合いたいのだが……
メイリ/霊体
メイリ/霊体
そんなの決まってんじゃん、
「“心霊ちゃん” 問題を片付ける」
ってことでOKでしょ♪
梓山 カホ
梓山 カホ
「目的は決まってる、
 “心霊ちゃん” 問題を片付ける
 ってことでOKでしょ」
だそうです
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
それはそうなのだが、
すぐに片付けられるほどの手札が
こちらにはまだ揃っていない訳だから
当面は不可能だろう?

そのため全て片付けるというのは
最終目標ということにし、
それを見据えた状態で

別に
より現実的で実現可能な
当面の目標を掲げるべきでは――
メイリ/霊体
メイリ/霊体
え? なんで?

もう犯人が誰か分かった・・・・・・・・・のに
なんでそんなややこしいことすんの?
梓山 カホ
梓山 カホ
?!?!

メイリちゃん、
犯人が分かったの?!
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
なんだって?!
メイリ/霊体
メイリ/霊体
うん!

犯人の正体も居場所も
だいたい分かってるから、
さっさと乗り込んじゃおーっ♪
梓山 カホ
梓山 カホ
えっと、メイリちゃんが
「犯人の正体も居場所も
 だいたい分かってるから、
 さっさと乗り込もう」
って言ってます……
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
……そんな決定的な情報を
持ってるなら、先にそれを言えよ……
梓山 カホ
梓山 カホ
……


その意見に関しては、
完全にハルオミに同意したいという
気持ちでいっぱいなカホなのであった。





    *****




式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
……というわけで、
犯人との直接対決は明日の夕方行う

それまで各自準備をおこたらぬように


話し合うべき・決めるべき事項は
このぐらいといったところか


メイリが仕入れた “犯人” に関する情報をまとめ、
ほぼ対策を練り上げたところで、
パソコン画面を見ていたハルオミが気付く。
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
……お、もうこんな時間か

高校2年生の梓山さんを
あまり遅い時間まで
引き留めてはいけないな


今日はいったん
お開きということでよいだろうか?
メイリ/霊体
メイリ/霊体
おっけー
梓山 カホ
梓山 カホ
はい、
あとメイリちゃんも
「OK」だということです
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
そうか
メイリ/霊体
メイリ/霊体
よーしっ!

じゃーあたし今日は、
カホさんのおうちに泊まりたいっ♪
梓山 カホ
梓山 カホ
ふぇッ?!


さっきまで真剣な顔で
話し合いに参加していたはずのカホだったが、
思いがけず間抜けな声をあげてしまった。


式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
……どうかしたか?
梓山 カホ
梓山 カホ
あ、あの
メイリちゃんが
「カホさんの家に泊まりたい」
って言ってまして
式峯ハルオミ
式峯ハルオミ
こらメイリ
自分勝手な事いうんじゃない、
ご迷惑になるだろう
梓山 カホ
梓山 カホ
いえ、迷惑だなんて全然!


ただその……

私の家なんかでいいのかなって……


友達がいないカホの家に
年の近い女の子が泊まりにくる
などという出来事が日常的にあるはずもない。


そんな彼女にとって、
「カホの家に泊まりたい」
というメイリの発言は
まさに降って湧いたようなものだった。

メイリ/霊体
メイリ/霊体
だってハルオミ兄ちゃんと
一緒に帰っても、
どーせあたしのこと見えないんだよ?

せっかくなら今夜は
カホさんと一緒に
楽しく過ごしたいなぁ~
梓山 カホ
梓山 カホ
え?
私なんかと居て楽しい?
メイリ/霊体
メイリ/霊体
すっごく楽しいっ!
梓山 カホ
梓山 カホ
!!
メイリ/霊体
メイリ/霊体
カホさんって反応が素直で
おもしろいんだよねー


それに今日はいろいろと

しゃべりたいこと・・・・・・・・もあるし♪
梓山 カホ
梓山 カホ
……あ、そっか

明日は犯人の所に乗り込むし
その前にもうちょっと
打ち合わせしたほうが安心だもんね
メイリ/霊体
メイリ/霊体
それもあるけど、
それだけじゃないんだよなぁ~♪
梓山 カホ
梓山 カホ
例えば?
メイリ/霊体
メイリ/霊体
ま、
詳しくはあとあと
ってことでっ

ねぇカホさん、泊まっていいかな?



カホには、断る理由などあるはずもない。

そして彼女のOKが出たということで、
ハルオミも渋々ながら了承したのだった。





    *****





ひとりっ子であるカホは、
M市内のマンションで両親と3人暮らし。

ただし両親は共働きであり、
帰ってくるのは揃ってやや遅めであり、
この日もカホが帰宅1番乗り。


だが今日はいつもと違う。

なんたって、メイリ自分以外の誰か がいるのだから。


梓山 カホ
梓山 カホ
(……こんな風に晩ごはんを
 誰かと一緒に食べるだなんて
 いつぶりかなぁ……)

晩ごはんを食べながら、
カホはしみじみとそんなことを考えていた。


ただし幽体状態のメイリは
物を食べる必要がないことから、
決して何かを食べていたわけではなく
カホの横でずっと喋り続けていただけであるため、

一緒に食べ・・・・・ていたかどうか」は
ちょっと怪しいところだが。




    *****



メイリ/霊体
メイリ/霊体
……さてカホさん!

いよいよこっからが
“メインイベント” だねっ♪


軽めの作戦会議やら
明日の準備やらも終わり、
そろそろ寝ようかとなった段階になって
突然、メイリが言い出した。

梓山 カホ
梓山 カホ
メインイベント?
なにそれ?
メイリ/霊体
メイリ/霊体
お泊まりといえば
やっぱ決まってんじゃん、
ガールズトーク的なやつー♪
梓山 カホ
梓山 カホ
がっ……?!



(がーるずとーくって……
 あ、あのガールズトーク?!?!)



カホの脳内で再生されていたのは
少女マンガに出てくる修学旅行などの場面で、
可愛らしい女の子たちがお布団にくるまり
「きゃー♥」とか「わー♥♥」とか
言っちゃうようなお花畑満載の1ページ。


読んでいるマンガで
そんなシーンを見かけるたびに
「いつかは私も……」と毎度のように
止まらない脳内妄想を繰り広げてしまうほど、
カホにとっては
憧れ上位に食い込むシチュエーションなのだ。

だが同時に
友達がいない自分には縁がないと
諦めきっていたシチュエーションでもある。



 ――もしかして……これ、
   夢が叶っちゃうんじゃない?!


と、カホがこっそり
心の中で期待に打ち震えていると……。


メイリ/霊体
メイリ/霊体
……カホさん?
梓山 カホ
梓山 カホ
(はっ!)

メイリの呼びかけで、カホは現実へ戻された。


メイリ/霊体
メイリ/霊体
なんかすっごい
にやにやしてたねぇ♪
梓山 カホ
梓山 カホ
……た、たぶん気のせいだよ!
メイリ/霊体
メイリ/霊体
ほんとに……?
梓山 カホ
梓山 カホ
本当だってば!


……あっ、
それよりも、
メインイベントが
あるんでしょ?
メイリ/霊体
メイリ/霊体
そーだった!

じゃあさっそく聞いちゃうけど、
カホさんは
兄ちゃんのことどう思う?
梓山 カホ
梓山 カホ
どうって……

そうだなぁ…………


……真面目そうな人だと思う
メイリ/霊体
メイリ/霊体
えっと
そーいうんじゃなくてさー、

恋愛的な意味・・・・・・では?
梓山 カホ
梓山 カホ
?!
メイリ/霊体
メイリ/霊体
で、どーなのよっ♪
梓山 カホ
梓山 カホ
えぇっ……
急に言われても……
メイリ/霊体
メイリ/霊体
だってさっきの路地裏で
あたしがハルオミ兄ちゃんに
憑りつき損ねたのってさ、

元はといえば
兄ちゃんとカホさんがいい感じ・・・・
だったからなんだよ?
梓山 カホ
梓山 カホ
なんのこと?!
メイリ/霊体
メイリ/霊体
とぼけちゃってー♪

カホさんったら
ハルオミ兄ちゃんに
「綺麗」って褒められて
真っ赤になってたじゃん?
梓山 カホ
梓山 カホ
!!
メイリ/霊体
メイリ/霊体
しかもさ、
別れ際の時には
連絡先まで交換してたよねっ♪
梓山 カホ
梓山 カホ
……!



カホには心当たり・・・・がすごくある。


しかし両方とも
話の流れで何となくそうなっただけであり……

……当の本人カホ
メイリが言う「恋愛的な意味」なんか
その瞬間は全く意識なんかしていなかったのだ


メイリ/霊体
メイリ/霊体
素直に
言っちゃえっ♪♪
梓山 カホ
梓山 カホ
ぇ……

あのぅ……えっと……
メイリ/霊体
メイリ/霊体
ほらほらカホさんっ♪
梓山 カホ
梓山 カホ
うぅぅ……



……おやすみッ!!
メイリ/霊体
メイリ/霊体
 あ



猛烈な勢いで布団の中へと
逃げたカホは、痛烈に実感していた。

「お泊まりガールズトーク」なるものは
自分にはまだ早すぎるようだ……と。