第134話

“遺されたものを見る” 02
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2026/02/09 06:00 更新


向日葵side





あなたの下の名前様は、美しい人だ


だッたなんて死んでも言わないけれど、

ただただあの美しさにもう一度戻ッてきてほしいと伝えたい



だから、…。


…でも、もうあの人は居ない












ベルタside





ヒグルマ社社長改め、向日葵

彼の居場所が割れました




いえ、割れたと言っても我々が調べに調べたというわけではなくて




…彼は、自殺を試みたそうです





病院に運び込まれた際、組合ギルドから探偵社に連絡が来た



彼は入水自殺をしようとした

聞き慣れた単語
きッと彼も彼女と同じように…。







綺麗な水場とは言えない場所へ飛び込んだのか、彼の体は傷だらけで見ていられない








死ねなかッたことに彼は絶望するだろう
















数日後、彼の目が覚めたという連絡がきた
病室の彼はすごくおとなしく、ただ窓からの太陽の光を浴びていた





ベルタ
目が覚めたようで何よりです。
…貴方が最も聞きたくない言葉でしょうけど
向日葵
……ん、で




はくと言葉にならない息が漏れた

「なんで俺は生きているンだ」だろうか


なら、なら言わせてもらおう






ベルタ
貴方と私以外に、ルドルフのッ
ルドルフの最後を覚えていられる人間が居ますか!!!
向日葵
ベルタ
貴方は彼女を追いかけようが、私は構いません。けれど!彼女は貴方の幸せを願ッているんです!





オレンジの瞳が揺れた



その瞳に反射する私の目が、彼女にそッくりで皮肉のよう


嗚呼、そうだ
お姉様は!お姉様は私たちの幸せを!!!





……かなり、感情的になッてしまッた
こちらを見据える瞳は、私を見ている



向日葵
彼女は…あなたの下の名前様は…ッ。ずるい、人だ…
ベルタ
…ええ、とても。私の姉はずるい人
向日葵
ずッと、彼女の心から笑ッた顔が見たかッた。
いつもあの人は、哀しそうな
今すぐにでも消えてしまいそうな笑みを、浮かべるンだ


向日葵
………でも、最高の笑顔が見れたのが、あの人の最期だッた。


向日葵
もはや呪いだ。
“忘れるな”でもなく、
“覚えていて”でもなくて
向日葵
“忘れないで”
こちらに、こちらに答えを求める言葉
ベルタ
…ええ
向日葵
…俺は、俺はどうすればよかったんだ
向日葵
アンタベルタのような強い異能もない、あの人を言葉で縛れる頭脳もない!!それなのに!!!
…俺には、何もできないのに


向日葵
あの時、アンタのせいにした…。
けどアンタは何にも悪くない、
誰も悪くないから
向日葵
…酷く、暗いんだ
 















彼は光を背に、瞳は影に
後ろの太陽が眩しくて、あまりにも残酷だッた



























オレンジの向日葵
花言葉【未来を見つめて】












作者🌟
最見てにぴったりな曲ができて筆がのりました
作者🌟
こういうシリアス私書けます
作者🌟
推しの子の【セレナーデ】という曲、聴いてみてください
作者🌟
多分同じ気持ちになれます
作者🌟
遺されたものを見るはまだ何話か続きます
作者🌟
よろしくお願いします

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