向日葵side
あなたの下の名前様は、美しい人だ
だッたなんて死んでも言わないけれど、
ただただあの美しさにもう一度戻ッてきてほしいと伝えたい
だから、…。
…でも、もうあの人は居ない
ベルタside
ヒグルマ社社長改め、向日葵
彼の居場所が割れました
いえ、割れたと言っても我々が調べに調べたというわけではなくて
…彼は、自殺を試みたそうです
病院に運び込まれた際、組合から探偵社に連絡が来た
彼は入水自殺をしようとした
聞き慣れた単語
きッと彼も彼女と同じように…。
綺麗な水場とは言えない場所へ飛び込んだのか、彼の体は傷だらけで見ていられない
死ねなかッたことに彼は絶望するだろう
数日後、彼の目が覚めたという連絡がきた
病室の彼はすごくおとなしく、ただ窓からの太陽の光を浴びていた
はくと言葉にならない息が漏れた
「なんで俺は生きているンだ」だろうか
なら、なら言わせてもらおう
オレンジの瞳が揺れた
その瞳に反射する私の目が、彼女にそッくりで皮肉のよう
嗚呼、そうだ
お姉様は!お姉様は私たちの幸せを!!!
……かなり、感情的になッてしまッた
こちらを見据える瞳は、私を見ている
彼は光を背に、瞳は影に
後ろの太陽が眩しくて、あまりにも残酷だッた
オレンジの向日葵
花言葉【未来を見つめて】













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!