蒼弥side
井上「もうはしもっちゃんなんか知らない!!」
橋本「俺も瑞稀のことなんか知らね」
井上「ッ!!もういいもん!!」
ダッ
高橋「え、何々。はしみずで喧嘩って
珍しいじゃん」
どーも、猪狩です。猪狩蒼弥です。
俺と優斗が楽屋に戻ってるとき、
俺らの楽屋から大声がしたから
慌てて入ったらこんな状態でした。
え、何。ほんとどうしたの。
はしみずで喧嘩ってなかなかないから
ビックリなんだけど。
でもこう来たら話聞く流れになるよね~。
猪狩「瑞稀くんのところ行ってくる」
高橋「よろしく」
さあて、捜しますか。って言っても
大体予想はつくよね~。
美少年の楽屋かな。
コンコン
?「はーい」
ガチャ
猪狩「おう、那須。瑞稀くんいる?
回収したいんだけど」
那須「あー、いるけど動くかな」
猪狩「どういうこと。とりま中」
那須「どぞ」
猪狩「ども」
動かないってどういうことよ。
何してるの。
猪狩「瑞稀く~ん?」
井上「………」
あらま。ほんとに固まってるじゃん。
ソファの隅で体育座りしてる。
何この子。
めちゃくちゃ可愛いんですけど。
ほんとに男子ですか。
って、そんなことじゃねえわ。
猪狩「瑞稀くん、楽屋戻らないの?」
井上「………ない…」
猪狩「何があったの」
井上「はしもっちゃんと喧嘩した……」
猪狩「どっちが悪い?」
井上「はしもっちゃんが悪い!
瑞稀なんもしてない!悪くない!」
ギューー
今この瞬間誰もが可愛いと思っただろう。
何、自分のこと『瑞稀』って呼んで、
俺にギューしてくるとか反則すぎだろ。
藤井「はしもっちゃん、何したの?」
井上「………嶺亜にばっかり…構うから……」
美少年+猪狩「………」
猪狩「誰か嶺亜連れてこい」
浮所「了解。龍我、一緒行こ」
佐藤「うん」
ガチャ
俺はなぜかわかんないけど、
嶺亜を呼び出した。
だって、一応話聞かなきゃじゃん?
って思ったからなのかな。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!