第3話

出会い
55
2020/05/25 06:53


《レナside》


如月レナ
如月レナ
今日は休みだし、公園で練習でもしよっか!


私は家の近くにある公園に行った。








ここの公園は人が全然来ないから










演技の練習をするには最適の場所。 











早速私は、台本を見ながら練習を始めた。











その時、近くから大音量の音楽が聞こえた。





如月レナ
如月レナ
うるさっ!
如月レナ
如月レナ
もう〜誰!!






音がする方へ行くと








ベンチにひとりの男性が座っていた。 









私は、その男性に近づき声を掛けた。




如月レナ
如月レナ
あのー!すいませんっ!!






彼は目をつぶりながら







音楽にのり、体を揺らしている。








私は、音楽をとめた。











男性は、ビックリして私を呆然と見ていた。



如月レナ
如月レナ
音楽、うるさいんですけど!
元宮咲哉
元宮咲哉
えっ?あぁ!ごめんなさい!






何だ意外と、普通な人じゃん。








顔からだとナルシストみたいな感じがしてるのに。





如月レナ
如月レナ
音楽、好きなんですか?
如月レナ
如月レナ
公園で大音量で聞くぐらいなら、相当好きなんじゃないんですか?
元宮咲哉
元宮咲哉
音楽は大好きです!
如月レナ
如月レナ
へぇー。
元宮咲哉
元宮咲哉
一応、作曲家なので…
如月レナ
如月レナ
作曲家かぁー。すごいですね
元宮咲哉
元宮咲哉
そんな! まだ新人です!
如月レナ
如月レナ
何でここの公園に?
元宮咲哉
元宮咲哉
ここにいると、曲がたまに降りてくるんです。
如月レナ
如月レナ
曲が降りてくる…
元宮咲哉
元宮咲哉
あなたは何をしに?
元宮咲哉
元宮咲哉
さっき、セリフのようなものを言ってましたけど…
如月レナ
如月レナ
私は女優の仕事をしています
元宮咲哉
元宮咲哉
女優!?
如月レナ
如月レナ
如月レナといいます
元宮咲哉
元宮咲哉
如月レナ…
元宮咲哉
元宮咲哉
レナ!
如月レナ
如月レナ
なっ!何ですかっ!
元宮咲哉
元宮咲哉
あの少し背中見せてもらってもいいですか?
如月レナ
如月レナ
はぁっ!何言ってるんですか!無理です!
元宮咲哉
元宮咲哉
そうですよね…。ごめんなさい
如月レナ
如月レナ
何か気になることでも?
元宮咲哉
元宮咲哉
いえ、何でも!








このとき、私は気づいていなかった。




















初恋の人と出会っているということに。






プリ小説オーディオドラマ