あなたside
ある日、
下のリビングからの騒がしさで目が覚めた。
「おはよ、うるさい」
北斗『ええ?!朝からそんな事言うなよ〜』
樹『おーはよっ!あなた!』
「何でそんなテンション高いんだよ」
慎太郎『ちょっと話してたんだよ』
「何を?」
ジェシー『あなたのすきぴは誰だろうなって!』
「…は?すきぴ?」
大我『あなたの1番のすきぴはSixTONESの中で誰だろうって話してたの!』
「ふぅーん」
優吾『誰なの?!』
「いないよ」
ジェシー『それは無し!』
「じゃあ皆すきぴ」
ジェシー『それも無し!』
「全部無しじゃん」
北斗『良いから早く選べよ〜』
お前らやってる事学生かよ…と心の中で笑いながらちょっと本気になって考えた。
ジェシーは誰からも好かれる人間で誰とでも友達になれちゃうタイプで勿論私も好きだし
大我は歌とか舞台とかの面で尊敬しててその裏では凄い可愛くてそのギャップも好きだし
北斗はハモリの練習とか手伝って貰ってるし案外かまちょででも構ってあげたくなっちゃうからなんだかんだいって好きで
髙地にはいつも笑顔で励まされてて辛い事があった時1番に話聞いてくれるのも髙地でそこら辺の気遣いとか好きだし
慎太郎はいつもふざけてるのにちゃんと周りは見えてて空気読めるしたまに男出してくるから好きになっちゃうよね
樹は普通に爆モテって言われる理由が分かる。率直に言うと普通にかっこいいし好き。
…待って、私皆の事大好きじゃない?
なんて絶対言えない。
「選べない!!」
大我『何でー』
「皆それぞれ違うし、皆大好きだし」
樹『え?俺も?』
「うん」
優吾『じゃあ良いや』
「何やねん」
ジェシー『さぁてご飯食べよ』
「切り替え早過ぎない??」
普段は冷たくあしらったりしてるけど
本当は皆の事最高に大好きで
この6人は他の何にも変えられない、私の宝物だよ。
なんて言える日はいつか来るのかな?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。