第85話

眠れない夜
2,355
2020/06/01 13:59
あなたside







「はぁ…駄目だ寝れない…、」










布団に入ってから2時間後の深夜1時。


ストレスが溜まっているのか、ただ単に体が疲れていないだけなのか、


最近眠れない日が続いていた。


普段なら深夜1時は私もメンバーも起きている時間だが、


明日は早朝から仕事が入っているため、もう私以外のメンバーは寝てしまっていた。


私は喉が乾いたため、1階のリビングへ水を飲みに向かった。













「やっぱ皆寝てるよね…」














リビングには誰もいない。真っ暗だった。


私は水を飲み、しばらくリビングにあるソファーに座っていた。


少し寒くなってきたので膝に毛布をかけようとした時だった。


階段を下るような、誰かの足音が聞こえた。












































大我『あれ…あなた?』



「大我、」

































階段を下ってきたのは大我だった。



























大我『どうした?あなた』



「いや…寝れなくてさ、」



大我『そうなんだ、』



「大我も?」



大我『まぁ…そんな感じ?ちょっとまってて、』







そう言うと、大我はキッチンへ向かった。


ガサゴソガサゴソと音がしたので、行こうとしてみたが


"まだ待ってて!"と言われたのでソファーで座って待つことにした。


そしてそれから約3分後、















大我『はい、どうぞ。』



「なに、これ?」



大我『紅茶。さっきあなた寒そうだったからちゃんと暖かくしておいた!』



「…ふふ、ありがと」











大我がいれてくれた紅茶を飲んでいると、


私が座っていたソファーの隣のスペースに大我が座ってきた。
















「はぁ…」



大我『どうしたの?ため息なんかついちゃって 』



「いや、最近全然眠れなくて。寝れたとしてもすぐ目が覚めちゃって全然寝た気にならなくてさ、」



大我『そっか…あっ!』



「ん?」



大我『あなた、今から皆に内緒で海行かない?』



「…海?こんな夜に?」



大我『まぁまぁ、リフレッシュしようよ。結構ここから海まで距離あるから往復して歩くと結構疲れるんじゃない?』














私達の家から近くの海までは歩くと約30分ほど。


確かに大我の言う通り、往復して歩くと結構疲れるような距離があったので、行く事にした。










「…うん、そうだね。行こ」



大我『ちょっと待って、』



「うん」













今度は自分の部屋へ戻っていった大我。


そこからすぐ戻ってきた大我の手にはパーカーが。













大我『これ着て、冷えちゃうから。』



「ありがと、」



大我『っし、行こっか。』



「うん!」




















パーカーを羽織り、


大我の手を握りながら海へ向かって歩いていった。






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