第80話

トラブル
2,587
2020/05/20 01:38
あなたside








ども、高橋です


なに?今日元気ないって?


よく分かりましたね、皆様拍手します


まあ何があったかって言うと


私が前出演していたドラマに一緒に出ていた


俳優Aさんがですね、


最近会おうだの、声聞きたいだの、
キモイんです(キモイ辞めろ)


毎日L〇NE200件ぐらいくるんです


内容はまあしょうもないことですよ


今何してるの?とか、
今会える?とか、
大好きだよ?とか、


流石にキモすぎて草ですよねぇ分かります


はぁ、なんかまた面倒くさくなりそうだ…





















大我『あなた!!あなた!!』



「あぁ…ごめん、何?」



大我『最近どうしちゃったの?ぼーっとしてる事多くない?』



「別に…そんな事、」



大我『しかも寝れてないでしょ?』



「なんで?」



大我『クマできてる』



「がおー」



大我『それ熊ね』



樹『…確かに、きょものいうとおり最近元気なくね?あなた 』



「そう?」



北斗『なんかあった?』



「何もないっすよ、I’m fine」



慎太郎『…よぉし!取ったー!』



「あっ、ちょ!」













皆との会話に夢中になっていたら


後ろから慎太郎が私が持っていたスマホを取ってきた。














「返して、」



慎太郎『だって最近あなたスマホとにらめっこしすぎだから』



「何もないよ?だから返して」



ジェシー『…ねぇ、あなたこれ誰?』



「あ、」













ジェシーが指さしているのは


俳優Aさんとのトーク画面。


バレたか…



















優吾『今何してる…会える日を楽しみにしている…何コイツ』



ジェシー『もしかして、付き合ってんの?』



「付き合ってるわけ!こんなキモイ女たらしクソ野郎、付き合いたいとも思わんわ腹立つ!」



大我『待って待って落ち着いて(笑)』



樹『何であなた既読無視してんの?』



「え待って、会話内容見て気づかない?」



北斗『まぁ大体分かった。簡単に言うと、付きまとわれてるみたいなモンだろ?』



「まぁそんな感じ?」



慎太郎『え、ヤバいじゃん』



「そうだからヤバいの」



ジェシー『キモくない?』



「そうだからキモいの」



大我『えぇ、怖いねコレ…』



「そうだから怖いの」



樹『え、どうしたらいいの』



「そうだからそれを考えてるの」



北斗『んー、まだL〇NEだけだったら良いけど、何しに来るか分からねぇもんな…』



樹『家の住所とかこの人知ってるの?』



「それがですね、知ってるんです」



大我『は?!』



「前ドラマの打ち上げ行ったんだけど帰り遅くなっちゃって、ここまでおくってもらったんだよ」



慎太郎『それじゃいつ来てもおかしくねぇじゃん…』



ジェシー『怖っ』



優吾『とりあえず、もうあなたはあまり外出ないで。分かった?』



「はーい」












































別に何もしてこないでしょ…そう思いながら自分の部屋に帰った。


この先何があるかも知らずに__


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