第87話

眠れない夜
2,081
2020/06/06 06:29
ジェシーside





朝起きたらまだ誰もいなかった。


でも、ソファーの前にあるテーブルに何故か紅茶のカップが置いてあった。


夜中に誰か起きていたのだろうか…そう考えていたら皆が起きてきた。


あなたと大我以外の4人が。














北斗『おはよジェシー』



「おはよう」



優吾『あれ、あなたと大我は?』



樹『俺より遅いじゃん珍しい』



慎太郎『ジェシー、起こしに行ってくれば?』



「うん、行ってみよ〜」
















俺は2階に上がってあなたの部屋に入った。


けど、誰もいなかった。


まさか…と思い、大我の部屋に急いで向かうと予感的中。


あなたと大我が一緒のベットで隣同士で寝ていた。










「大我、あなた!!」



大我『ん…?』



あなた『あれ…ジェシーじゃん、』



「なんで2人で寝てるの」



あなた『あれ、私なんでここに!』



「え?」



大我『あ…あなた、しっ!』



あなた『あっ…』












明らかに何かを隠している様子のあなたと大我。


何をしたのか分からないがとりあえずリビングへ連れていき、皆と事情聴取をした。


















あなたside



寝ていた所をジェシーに起こされ、


私と大我はリビングへ向かい昨日あった事を全て話した。















樹『…つまり昨日2人は海へ行ったと。』



「うん、」



北斗『よく迷わなかったね』



「そこ?」



慎太郎『確かにきょももあなたも方向音痴だしね〜』



大我『だってその海前も行ったもん』



ジェシー『えぇ?!誰と?』



優吾『そこはどうでもいいわ 笑』






















2人で夜遅くに海にいったもんだから


何か怒られるかな…?と思ったが


案外そうでも無かった。


でも一つだけ気になることがあった。


さっきから樹の表情が明らかに怒っている様子だったこと。


















優吾『もう仕事行こ!』



大我『うん』



北斗『もうマネ家の外にいるらしいから』



ジェシー『っしゃ行こうぜ!』



慎太郎『おーう!』

















と、私と樹以外の5人が家を出た。










その瞬間、樹がこちらへズンズン進んできた。


そのまま壁まで追いやられてしまった。



















樹『…ねぇ、昨日きょもと何もしてないよね?』



「してる訳ないじゃん」



樹『ふーん、じゃあいいや。』



「何?」



樹『いや、今度は俺と2人で……な?』



「へ?」


















樹は片方の口角をニヤリと上げ、そのまま家を出た。





















「爆モテ男子め…」
















そう呟き、私も仕事へ向かった。





プリ小説オーディオドラマ