第38話

幸せそうだね
1,810
2020/08/26 13:40
幸せそうだね。


ちょっと意地悪な事思いついた𓂃 𓈒𓏸◌‬


【srmf】
※srmbの表現があります。苦手な方はゆーたーん。



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side.M



「俺、結婚するんだ。」



少し顔を赤らめながらあなたは言った。


突然の出来事で頭が真っ白になった。

とにかく何か言わなきゃ。

なんて言うんだっけ。



「...。おめでとうございます!!」



「ふふっ、ありがと」



幸せそうに彼は笑った。

ぼくはいつも通り笑えてた?
なんか、心の中が空っぽになったみたい。



「というか、彼女さんいたんですねw」

「なんで教えてくれなかったんですか?w」


なんていってしまったけれど、前から知っていたらもっと、、、その、、胸が痛くなっていたかもしれない。

僕は馬鹿だな。



「んー、言うつもりだったんだけどさ。彼女が言うなーって。よくわかんないよねw」

「ちなみにこれ言うのまふまふがはじめてw」



「まじですか?w」



「うんwだって、相方だしねw」



相方。ですか、、、ですよね。
あなたの中の僕は、ずっと相方ですよね。
変わらないですよね、、、



「巨乳美少女ちゃんなんですか?ww」



「は?wwwあってからのお楽しみだよw」



「けちですねぇwww」



ああ。みたくない。あいたくない。


「んじゃさ、ゲームしようぜw」



「いいですよwでも、帰らなくていいんですか?」



「一緒に住んでないから大丈夫。」



「そーなんですね」

「僕の方が近いんだ...w」


ちょっぴり嬉しかったのは内緒。
少しだけ、あなたの彼女に勝った気がした。


「??」

「とりあえず、ゲームしよう!!」



「はいはいw分かりましたよ〜」



あなたはいつでも幸せそうに笑いますね。
さっき、なんのことかわかってなさそうだったけど、それでいいよ。知らなくていいの。



、、、さようなら。ぼくの恋。








「んんっ〜〜!」

「体痛い.....」


昨日の夜、そらるさんと飲みながらゲームをしていて、ソファで寝てたら体中が痛くなってしまった。もちろん、ベットで寝ていない理由はただひとつ。



カチャ

「....そらるさん。おはよ。」



僕のこの小さい声はきっと彼には届いていない。そう思うと、涙が溢れだしそうだ。



「そらるさん!!おはようございます!」

「朝ですよ!」


次は大きな声で言った。泣きそうな気持ちを押し殺して。ちゃんと、いつも通りの僕を演じるんだ。


「...ん、おはよ」

「きのうは、ありがとぉ」



「いえいえ、ちゃんと寝れました?」



「おかげさまで」



このまま、そらるさんを縛り付けてやろうかな。ここから逃げられないように。
なんて思ったけれど、さすがにそれはやりすぎだ。やめておこう。



「まふまふ、」



「はい?なんですか??」



「いつも、ありがと...」



「ふ、いきなりなんなんですかwこちらこそですよ。ありがとうございます。」



そらるさんは、ふわっと笑った。


ねぇ、ぼくの方がそらるさんとずっと長く一緒にいるのに、、、なんでなの?
こんなにも幸せそうに笑ってくれるのに。

そらるさんは、彼女さんの前ではもっともっと、、、、幸せそうに笑うの、、、?



「まふまふ?」



「ぁぁぁぁぁ!はいっ!!」

「どうしたんですか!?」



思いっきり、自分の世界に入っていた。
危ない、危ない。


「いや、なんかいつものまふまふじゃないなーって....でも、気のせいだと思うw」



「あははwたぶんきのせいですよw」

「ぼくはいつも通りですから!」



さぁ、早く帰って彼女さんに会いに行ってきてくださいー!!

ぼくはそう言ってそらるさんを家から無理やり追い出した。



ガチャ

鍵を閉めたあと、ドアの前で僕は倒れ込んだ。


「ひっく...ぅ、あう、、ふはっ」


そらるさんのいちばんはもう、僕じゃない。
いや、初めから1番じゃなかったかもしれない。相方やってるだけで、ただそれだけなんだ。仕事のパートナーなんだ。



「だいっきらい...っ!!!」

「しあわせにっ、、なふ...な、ぁ」



相方の幸せを喜べないなんて僕は最低な奴だな。







side.S


まふまふに結婚することを伝えた。

するとまふまふは、何か考えていてその後すぐに「おめでとうございます」そう言ってくれた。あの時のまふまふの目が、すごく怯えていて、なんだか悲しそうで。その顔は、今でも覚えている。



「、、、」



おはよ、そらるさん。

まふまふは、こう言った。消え入りそうな声で。でも俺は聞こえてた。まふまふはその後、聞こえてないと思ったのか大きな声でいつも通りのまふまふで話していた。





なんてことを考えていると、彼女の家に着いた。


「おじゃましますー」



『そらるくん!おはよう!』


可愛らしい彼女を見れば、モヤモヤは解消されると思ったがそれは無理だった。余計にもやもやするばかり。



『考えごとしてるの?』



「ん?あー...まぁね。○○には、関係ないから、大丈夫だしね。」



『....わかった!』

『ねぇ!昨日は、どこ行ってたの!LINEしても全然気づかないから!』



「まふまふの家にいた」


そう告げると彼女は、何故か不機嫌そうになって


『あいつ...』(ボソッ)


と呟いた。まだ、まふまふにあわせた事なんてないのになんでだろう?


「ちょっとゲームしてきただけ。」

「ちょっとぐらい好きにさせろよな〜」



『、、、わかってるよ!』

『いつも自由なのにー!』



「うんwそのとおりwww」





ピコンッ

「あ、」


『だれから〜?』


その日は、夕方まで彼女の家にいた。帰るのもめんどくさいし、、、でも、心が苦しい。


「!まふまふだ〜!!」


『.....』


〈そらるさん!焼肉行きませんか(*´▽`)ノノ
美味しいところ見つけたので!〉


「えっと!」



〈え?まじで!いきたい!!〉



〈それじゃ、6時半ぐらいに○○集合で!〉



〈おっけー!ありがとー!!〉



「ちょっと、まふまふとご飯行ってくるね!」

「今日は、ありがと『ねぇ、、』え?」


彼女にぐいっと服を引っ張られた。
なんだか、変。


『ねぇ!私のこと抱いてよ、、、』

『愛してるなら抱いて!』



「え?」



『ずっと後回しだったじゃん、!ねぇ、そろそろ我慢できないよぉっ』



「、、、ごめ。まふまふと約束あるから。」



ここから逃げたい。やだ。


『、、、そうやっていつも私をほっといて、まふまふさん、まふまふさんって、、』

『あぁ、そっか。そいつが悪いのか』(ボソッ)



「っ、、!ごめん。」



俺は彼女の家から逃げ出した。





「お!そらるさぁぁぁぁぁん!!」


「まふまふ〜」


ちょっとぐらい話聞いてもらってもいいかな。昨日、話したばっかだけど、、、


「そらるさん?どうしたんですか??」


「ん、いやちょっとね....」


「、、、。今日は、個室取っといたのでそこでゆっくりお話しましょう!」

「なんでも聞きますよ!!」



「ほんと?、、ありがと、、、」


まふまふってほんとうに良い奴なんだな。

まふまふといるとあの胸のモヤモヤは何故か消えていた。








side.M


焼肉に誘ったのは、そらるさんと会うのは今日で最後にしようと思ったから。それは、そらるさんの幸せのためだ。僕が壊してしまう、、、だからだ。

昨日、泣いてそらるさんの事が好きなんだと改めて思った。彼女いて結婚するまで言ってるのに、諦められないなんてばかみたい。



でも会った時のそらるさんはどうもおかしかった。すごく怖そうな顔をしていた。

「っ.....」

これでさいごだから、、、




「だ、だ、だ!?」



「抱いてって言われさ.....」



「そらるさん、彼女のことほっといて僕のところ来たんですか...?」



「?、、うん。」



「そらるさん馬鹿なんですかっ!!?」



ばかばかばか。おかしいでしょ、、、
彼女をほってきて僕のところ来るとか。
期待しちゃうじゃん、、、


「だって、怖かったんだよ.....」



「こわかった、、?」



「うん。。。」



そらるさんはこう言った。

まふまふって言ったら起こるんだと。


「なんでなんだろうな...」

「まふまふに会ったこともないのに、なんか嫌な事あるのかなぁ...」


いや、そらるさんそれは嫉妬ですよ、、、
それじゃ、その解決策は?これしかないよね。


「これからご飯とか誘う回数減らしますね」

「ぼくのせいなら困っちゃうので」



「え、、、?」



「え?」



なんで?なんでそんなに悲しそうな顔するの?なんでっ、、、


「ちゃんと、彼女さん大事にしなきゃいけないでしょ!?そらるさんったらw僕なんてほっておけばいいんです!!わかりました?」



「いや、、おれ、、、」

「まふまふといると気が楽でさ、、だから、結構この時間好きなの、でもまふまふが言うならそーだよね。。」



「それなら!!週一とか!それぐらいにしませんか!?あうの!!」

「今までは週に3回とかだったし!そーしませんか!!?」



「ほんと?いいの??」



「ぜんぜん!ぼくだって本当はお話したいんですからね〜!」



「ふふっ、そっか。ありがと」

「まふ」



ふわっとわらう。あなたはなんでそーなのかな?でもね、、、ちょっとこれでいい事思いついちゃった。


「それじゃ、今日は思いっきり飲みましょうね!!」





side.S


『そらるくーん!!』



「ん、、?」



今日は、金曜日。まふまふと会える日。
まふまふと会う回数を減らしてから彼女の機嫌が少し良くなった。それでも、遊びに行くといえば不機嫌な顔をする。

ピコンッ

まふまふからメッセージがきた。


『〜ー!!ーー?ーーー!?』

彼女は何かを言っているが今はまふまふにメッセージを返さなきゃ行けない。


〈今日は僕の家とかどーですか?〉



〈うん。いいよー〉


〈それじゃ、好きな時間に来てくださいね!〉


〈りょーかーい〉


『きいてるの!?』



「ごめ、きいてなかったわw」



『なに?まふまふさん??』



「うん、まぁそんなところかな」


またむすってした。なんでなんだよ。
まふまふなら、そんな事しない。


まふまふなら、、、?

何言ってんだろ俺。


『今日も行くの?』


「うん、週一で会うからなぁ」


『っ、、そっか。楽しんできてね』


「ありがとう」










「でさーwww」


「なんですかそれwww」


まふまふと話すことが好きだ。それはお互い同じ趣味を持っているし、価値観が似ているから。長い間一緒にいるだけある。

でも最近思うのは



ツンッ


「んひゃっ!!」

「ちょ!!//やめてくださいよ!」



「あーごめw」



「もうっ!!!」



まふまふ可愛くない?なんか、おかしい気がする。おれ、ちょっと変わっちゃったのかな?いやいや、でも俺はちゃんと女の子がすき。巨乳美少女がいいです。



「まふまふって可愛い声出すよな」



「なっ!!男ですよ!?」



「関係ないだろwww」



反抗するところとかめっちゃ好きなんだけど。


へ?


すき??











「今日もありがとな!」



「はい!ありがとうございます!」

「また来週ですね!!」



「たのしみにしてるよw」



「ぼくもです!」










『まふまふさんに会いたいんだよね!』


「え?」


彼女は突然そんなことを言い出した。


「まふまふがいいならいいけど、、、」


『ほんと!?なら今聞いてよ!!』


「あ、うん」




「おっけいだって」


『ほんとー!ありがとうー!』


「あーうん?どういたしまして?」








そして当日。


『こんにちはー!』


「あ、こんにちは〜」



「まふまふごめんなー」



「いえ!全然!それよりも可愛い彼女さんですね!」



「まぁ、、な」



「そらるさんー!おいしいカフェ見つけたんですよ!!少し歩くんですけどいいですか?」


「うんいいよー。○○はいい?」


『いいよー』




「ははっwそらるさんそれはやばいですw」


「だろ?さすがに俺も思ったわwwww」


『、、、』

『ねぇ、ふたりとも』




「え?なにー」

「あー!ごめん!!全然話してなかったよな...」


「す、すみません!そらるさんに会えたから嬉しくってつい...///」


「ふっ....お前は可愛いこと言ってんじゃねぇよw」


『チッ』


「ねぇ!!そらるさ『まふまふさん』はい?」


『わたし、ずっとおもってたてんです。そらるくんがどーしたらわたしを1番に見てくれるかって。』

『そらるくんね、まふまふさんのお話する時とても楽しそうにするんです。私といる時よりも楽しそうに。だからね、、、』



グサッ


「いっだぁっ、、?!!」


『あなたを消すことにしたの』


「!!?まふっ!!!!」



まふまふが○○方へ向かって倒れていく。
その一瞬で○○の顔は青ざめていった。何があったかなんて今は正直どうでもいい。
まふまふが、、、



「まふまふっ、!おい!!!」



「い、、たいっ、、、です、。そらうさぁ」



「ぁっ!、まふ!!」

「まわりのひとがきゅ、、救急車呼んでくれくれたから!!がんばって、、っ!」



「そらぁさ、、す...き、ですっ、、、」



「え?」



「かのじょさんがいるのはっ、、わかってたけど、あきらっめ、、られなくって。ごめんなさっ、、!ぼく 、の、せいです、、」

「しあわせにっなってね、、、?」



「まふっ?おい、、返事しろよ、、」



『そらるくんっ!!そいつは!!!』



「だまれっ!!!!お前なんかもう知らねぇよ、、、もう、俺に近ずかないでくれ」



『ちがう!だまされてるの!しんじちゃだめ!!』


その後すぐに、警察が来てかのじょ、、、いやあいつは逮捕された。まふまふは、病院につれていかれた。俺はそれについて行った。




あれから1週間、まふまふは目を覚まさない。

「まふっ、、」

「ごめんな」



「なにあやまってるんですか?」




「!!まふ?」




「はい、!まふまふですよ?」











「そうだったんですね、、、」

「すみません、迷惑かけて」



「いや、おれがわるいんだよ。ごめんな」

「それとさ、まふまふあの時、俺の事好きって言ってくれてじゃん。」



「あぁ//それはぁ、、、」



「おれ、、まふまふがすき」

「最近、まふまふといて思ってたんだ。こんな俺で良かったら付き合ってくれませんか?」



「っ、、、!はいっ!!」




side.M



そらるさんは僕の隣で寝ている。
すごく疲れているみたい。



彼女に刺された時にぼくはこう言った。

『ありがとう。これでそらるさんは僕のものだよ』

と。


刺されるとは思ってなかったけどまぁいいや。そらるさんは僕のものになったんだから。全ては計画通りだ。彼女に僕を傷つけさせれば、そらるさんは確実に彼女をふる。
それをわかった上でやっていた。そらるさんに触れられる度にすこし可愛い声を出してみたり、ははっ!!あの人も馬鹿なんだなぁ。


もう、過去なんてどうでもいい。

きっとそらるさんは、僕のことを抱いてくれるだろう。思いっきり愛してくれるだろう。
あの人はシて貰えなかったのにざんねぇん。
そらるさんに処女貰えるんだよ?幸せだねぇ。



「これからよろしくねそらるさん♡」






END

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