第28話

解なし
1,989
2020/07/09 21:00
解なし

【先生mfmf×生徒srr】


_____________


「ふぁ〜」


「またサボったの!?」


「うん」


「毎回、補充受けるの分かってるなら、サボらないでよ.....」


「ごめんね〜」


「反省してないでしょ!!」


「うんw」


「うわぁぁぁ!もういいや!はい!じゃあ今日もやるよ!」


「はーい」




俺が授業をサボるのは、ここにいたいから。


あなたと一緒にいたいから。











「はじめまして〜。まふまふと言います!」
「みんなとあまり関わりはないと思うけど、どうかよろしくね〜!」


はじめて出会ったのは、高校に入学してすぐの頃だった。先生たちの自己紹介の時に、あなたはいて、「綺麗」そう思った。







「あ!はじめまして!君がそらるさん?」


「あ、はい、、、」



1体1で話したのは、それからしばらくしてから。俺が国語の授業をサボったからだった。

この学校は、サボればその日の放課後部活をけずって補充をやる。その事を思いっきり忘れていてサボってしまった。

って言っても部活は幽霊部員だからあんま関係なかったけど。



「ぼく、まふまふ!よろしくね〜!」


「よ、よろしくお願いします...」


「んじゃ!早速始めよっか」












「そらるさん、頭いいんですね!飲み込みが早い!!」


「ありがとうございますw」


「もう、授業サボっちゃダメですからね!」


「え」


「え?」


「ちょっとそれは無理かも...w」


「僕の仕事増えるから!サボらないで!」


「まふせんせは、そんな人なんだ.....」


「なっ!そんなことないですから!」


「ふふっ。じゃまたね、せんせ」
「またサボってここ来るよ」


「えっ!ちょ!そらるさん!?」



これがはじまり。



それから俺は、週一のペースで授業をサボった。そして、まふまふに教えて貰っていた。







「そらるさん?」
「しんどそうだよ?大丈夫?」


「だいじょーぶ...」


まふまふの事が好きと気づいたのは、真夏の放課後だった。

その日、体育の授業が暑すぎてたしか俺が...


「熱中症かもしれないね...保健室いこ?」


「やだ、、、」


「そらるさん、しんどそうなの見てるの嫌だから。ごめんね。」


そう言ってまふまふは、俺を保健室まで連れていってくれた。







「完全に熱中症!すいぶんとってよね!」


「うん...ごめん.....」


「!、、、ね。そらるさん」


「ん、?せんせ何?」


「もっと早く気づけばよかったね。ごめんね。頭痛かったでしょ?クーラーもつけてなかったし、ほんと、、、ごめんなさい」


「先生は、悪くないよ。俺が悪い、、、ここまで連れてきてくれてありがとう。心配してくれたの、うれしかった、、、、、」



そっか。よかった。

そう言ってふにゃっと笑った顔がどうしても忘れられなくて、、、、

好きなんだなって、、、











「またサボっちゃったw」


「そらるさんのばか!」



なんて言ってくれるのも



「え!すごい!!ここ僕でもよくわかんないんだよね.....」



褒めてくれるところも



「今日は、大丈夫だね〜」



心配してくれるところも



全部


全部


すき。





「そらるさん!」


「何ー?」


「いつまで補充やるつもり!?」
「そらるさんは、やればできるんだからそろそろ.....」


「先生の事すきだから?」

「来てるんだけどな」


ぺしっ


「いだ」


「そーゆうこと言わない!そらるさん!ほんとにどうしちゃったんですか!もう.....」

「これからは、できるだけサボらない!」

「わかった?」


「はぁーい。」












「すきなのは本当なのに」

帰り道1人で呟いた。
















「まふまふ〜?」


「あ、そらるさん...」


「なに?どうしたの、、?」


「ちょっと仕事ミスしちゃって...w」

「張り切りすぎたかなぁ.....」



はじめて、まふまふの弱い所をみた気がした。


「やっぱ、僕ダメなのかな」

「好かれないのは、そのせいかな」


「っ!!そんなことないっ!!!!」


「俺、まふまふが頑張ってるところいっぱいみてきたし!全然、ダメなんかじゃないよ!」


「そらるさん、、、」




今なら言える。そんな気がして、まふまふに好きだと伝えようと思った。でも。




「それに!!おれっ、、、まふまふのことす「まって。」え?」


「それ以上はダメだよ。そらるさん。」

「言ったらダメ。」


「なんで、、、」


「そらるさん、あなたはまだ子供なんだよ。こんな僕となんてダメ。あと、先生と生徒なの僕達は。それ以上の関係をつくったらおしまいなの。そらるさんも僕も叩かれる。そらるさんには、傷ついて欲しくないんだよ。」

「だから、もう来ないで。」

「君の居るべき場所は、ここじゃない。」



「、、、」


まふまふの目は、真剣だった、
冷たいような暖かいような。
冷たいの方が強かったけど.......

言葉が出なかった。言い返せなかった。


「ごめんね。今日は、やめにしよっか」

「う、うん」






それから俺は、サボれなかった、 。
まふまふに会うのが怖かった。

やっぱり、好きになってはいけなかったんだろうか。先生のことは。



2ヶ月は、補充に行くことは無かった。













「う、、、」

「補充、、、」


学校を休んだ。
そのせいで補充に行かなくては、ならなかった。行きたくない。でも行かなければ.....


まふまふと会ったらどんな顔をすればいいの?

「もうわかんないよっ、、、」










「、、、」


部活もいつもの部屋の前、ドアノブに手をかけた。

そーっとあけてみる。
そこには、


「今日もこないか.....」

「ココア冷めちゃった。」


少し悲しそうな顔をするまふまふがいた。

今日もこない?ココアが冷めた?
ココアいれてくれるのって俺だけ.....
え?


「っ、、、」

「せ、先生。きたよ、、、」


「そらる、さ、?」


まふまふの顔は、今にも泣きかけていた。
何がそんなに悲しいの?


「昨日、休んじゃったんですよね。」

「風邪は、大丈夫?」


「うん。おかげさまで」


「そっか。なら、はじめようか。」












「はい。おしまい。お疲れ様」


「ありがとうございました...」


まふまふは、いつも以上に優しかった。
涙を堪えてるような気もした。


「それじゃ、そらるさん。」


「ま、ふ、、ま、、ふ」


「なに?わかんないところあった?」


「違くてっ、、やっぱ俺、、、」


まふまふの服の袖をきゅっと掴んだ。
すると、まふまふは


「ばかっ、、、」


「へ?」


「そらるさんのばかっ!!!」


「えぇ、、?」


「君がここを卒業して、先生だった人になったら、、、その気持ちに答えてあげる。そらるさんの気持ちが変わらないなら。」

「ね、そらるさん。」

「宿題あげる。」


「、、、、、なに」


「その気持ちについて考えてきて」




















「そらるさん、卒業おめでとう」


「ありがとう」


「これ、連絡先」

「まだ、仕事が落ち着かないから、」


「ごめ、ありがとう、、、」


「落ち着いたら、2人で出かけよっか」

「宿題は、その時までにね?」


「うん。わかった」


「そらるさん、またね」


「ばいばい。まふまふ」








__--_-_____--_-_----



「!まふからだ...」


〈今度の土曜か日曜空いてる?〉


「あ、い、て、る、よっと」


〈空いてるよ〉


〈それなら、土曜でもいい?〉


〈うん。〉


〈○○駅に十時集合ね、〉


〈わかった〉




「どきどきするっ、、、」

「LINEきただけなのにっ」


その気持ちについて考えてきて、か

すきだよ。結婚したい。
でも、どれだけ好きでもこの世界では、否定されてしまうんだろうな。同性愛なんて。
まふまふは、優しいから否定しなかったんだろうけど、ほんとうは気持ち悪いとでも思ってるのかな。


「、、、、」














「!まふまふ?」


「あ!そらるさーん!」


結局、土曜日になってしまった。

どーしよ、、、、


「さて!なにしますか!?」


「え、予定たたてないの?」


「もちろん、ノープラン!」


「うそぉ、、」


「水族館いきたい!いい?」


「うん、いいよ」






水族館いって、ご飯も食べて

いつの間にか夕方になっていた。




「そらるさん、」


「なに?」


「宿題、できた?」


「一応」


「それじゃ、きかせて?」


「やっぱ、まふまふのことは好き。ずっとずっとすき、、、なのっ。」

「それ以外、考えられなかったっ.....」




「そらるさん」


「ん、、、なに?」


顔一面にまふまふの香りが広がった。
もしかして、、、抱きつかれてる?


「まって、!人いるから、、!!」


「それじゃ、僕の家いく?」

「それから話そうか」


「う、うん」











まふまふ宅着


「そらるさん、」


「うん」


いやだ。こわい。
ぼくは、そんなことに付き合ってられないんです。なんて言うんではないだろうか。


「ぼくもすきですよ。そらるさん」


「、、、え」


「いつからかは内緒ですけど、ずっと好きでした。あの時遠ざけたのは、本当にそらるさんには傷ついて欲しくなったんです。」

「ねぇ、僕と付き合ってくれますか??」


そんなのっ、、、、いいに決まってる


「はいっ、、!」





side.M



一目惚れだったのかもしれない。

補充に初めて来た時、何故か分からないがすごく彼に引かれた。


そらるさんは、僕のことが好きなんだ。
と気づいたのはもっと先だったけど。


とおざけた。


怖かった。


そらるさんが叩かれる事が。


いやでしょうがなくて


強くいった。


あなたの来る場所じゃないって



その後にそらるさんは、ほんとうに来なくなってしまった。

でもぼくは、いつか来てくれるんじゃないかって


僕の文と彼の分のココアを入れて待っていた。


初めて入れたとき、「おいしい!」なんて目を輝かせて言うものだから、毎回出すようにしていた。


同じことを繰り返してもそらるさんは、こない。


おいしいとも言ってくれない


まふまふとも読んでくれなくて













なんて言うことがあったんだけど、

そらるさんは知らなくていいよ。




ま、色々あって今に至るわけなんだよね、



「そらるさん」


「なに?」


ふわっと彼は笑う。


「んッ、、、ぁう...っ!」


「かわい。顔真っ赤だけど?」


「まふまふにされたからだろっ...」


「ふふっ。」


「ばかまふ、、」


「そんなこと言っていいのぉ?」

「一応、俺教えてあげてたんだけどな?」


「お、、、れ、?」

「かぁぁ///」


「いっつも僕だもんね。そらるさんの前では、俺にしようかな?その度に顔赤くするんでしょ?可愛いしか言いようないんだけど」


「、、、」


顔が真っ赤でなんか色々我慢してそうな顔してる。

うーーーん。


「べっといこーよ」


あはは、思ってもいなかったお誘い、

ありがとう、、、!



「いいよ?そらるさんがいいよってくれるなら」

「でもぼく犯罪者にならない?」

「未成年抱いちゃって」


「バレなきゃ大丈夫だよ」


「ふ、たしかに」

「それじゃ、」

「俺の可愛いお姫様」


いっぱい可愛いところみせてよね?




end







番外編に続きますー!
あーるじゅうはちだよ!読めない人は、ここで終わってください!ま、何とかして書きます!


更新遅れてしまいすみませんでした、、、
テストがあってなかなか書けなかったんです!これからは、ちゃんと投稿していくつもりですのでよろしくお願いします!

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