第23話

橙ゲノム
2,117
2020/06/09 13:04
橙ゲノム

〖srmf〗
※ご本人様たちには、全く関係ありません。


死ネタ、ばっとえんど

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「.....」

僕は、空を見上げる。それを見て僕は、彼を思い出してしまう。


てくてくと進んでいく。別に1人なんて悲しくない。1人で帰れるし。


でも、気持ちがモヤモヤするのは何故だろう。明るくなれないのは、どうしてだろう?


それはきっと、あなたが隣にいないから。







「まふまふ〜」

「はい!どうしましたか?」


僕は、まふまふ。隣は、相方のそらるさん。
僕達は、歌い手というものをやっていて、そらるさんとは、After the Rainというユニットをやらせてもらっている。

そんな、そらるさんとは、親友と言っていいぐらいの中になった。まぁ、相方なんだけどね。


「新曲のここなんだけどね....」

「え?ここはね〜」
















「は?違うって」

「いや、ここはこうです」

「、、、」

「そらるさん?」


そらるさんと僕は、作る音楽が少し違う。
だから、ぶつかることはよくあるのだけど、、、ちょっと今日はやばそう。


「僕は、こうの方がいいとおもうんです」

「絶対にあっちの方がいい」


それの言い合いでいつしか喧嘩になっていた。


「もういいよ。」

「ぼくもです」

「まふまふなんて知らない」

「っ!そらるさんなんか嫌いです!!」

「!、、、それじゃーね」

バタン





「ひくっ、、、」

嫌い。なんてことを言ってしまった。
僕は、あなたの音楽がものすごく好きなのに否定しているように今回はなった。
いやだよ、、、そらるさん、、、、
ごめんなさい。許して、、、



それなら、そらるさんと出会うことがなく、喧嘩から3日たった。



そらるさんに電話をかけて謝ろうと思い、スマホを手に取る。すると、、、


プルルル

プルルル


「え?」

そこには、[そらるさん]と表示されていた。


「もしもし、、、」

「もしもし?まふまふ??」

「僕のけーたいです、、、」

「分かってるよw」


あれ、、、なんか、、、、


「この前は、ごめんな。俺、お前の音楽めちゃくちゃ好きだし、あんな言うことなかったよな。ほんとごめん、、、、!!」


「ぼぐもっ!ごめんなさい...!嫌いなんてごめんなさいっ!!ずっと謝りたかったのに、、勇気が出なくって..........」


「じゃ、これで仲直りね!まふまふ!」

「はい、仲直りです!」





「よかった、、、」


外を見ると夕焼けになっていた。
「なんでもない」そう空に呟いた。


少し自分の気持ちを隠してしまった気がした。。。








「前までとは違いますよ!?僕も変わったんですから、、、」

「分かってる分かってる」

ずっと思っていることがある。
そらるさんは、僕を少し子供扱いしてる。助けて貰って、そらるさんそらるさんって泣きじゃくったボクがきっと悪いんだけど。

あなたの中にいる僕は、きっと相方。そして、少し弱いやつ。

そんなぼくが、そらるさんの中いるのだろう。


「ん?まふまふ?」


さりげなく笑う彼の横顔はとても綺麗で

それは見る度に

僕の胸を締め付ける。

僕は、こんなにもあなたの事が好きなのに



は?え。すき??

ちょっとこれはまずい。むじかく。。。
そらるさんのことすき、?なのかな。
うーーーーーーーん。


多分好きなんだろうな。
だから、その気持ちに蓋をした。








「そらるさん、会いたいっ、、、」

「わかった、まっててね」


そらるさんに助けて貰ってから僕はそらるさんに会いたいと願うようになった。
怖いから。そらるさんが隣にいないと安心出来なくなる気がして、、、


「まふまふ、きたよ」

「そらるさぁぁん!!」





「うんうん」

「それでっ、、!ぼくぅ、、、!!!」

毎回毎回馬鹿みたいになく。

「俺は、お前のこと大事にするよ。相方だもん。」


相方、、、


その言葉が頭をぐるぐる回る。
やっぱり、彼の中では僕は相方なんだ。


好きになんてなって貰えない。
更にその気持ちに蓋をした。



「すきです」
そう言ってそらるさんに触れれば、全てが崩れる気がする。壊れてしまう。

そらるさんがいなくなってしまう。


「そらるさん、ありがとう、、」

「どういたしまして」

「なんかあったらいつでも呼べ。俺はすぐお前のところいくからさ。」

「ふふ。頼もしいです!」


今日も夕焼けが綺麗だった。
これからの未来も僕の願いも全部全部、持って言ってくれればいいのに。

もうきえたいな。










プルルル

プルルル

プルルル


「もしもし?」

「あ、そらるさん」


僕は、ビルの屋上にいる。
そりゃーもう死のうと思って。

言えるわけないじゃん。

こんなにも辛い思いしたことないもん。


「ぼく、そらるさんと音楽出来て、よかったですっ!!また、生まれ変わったら一緒に音楽やりましょうね!」

「は?何言って、、、って!お前どこにいるんだよ!!!」

「内緒です。」

「まって!今行くから!!!!!」


プチ。



そらるさんは、優しいなぁ。
こんな時まで、相方のぼくをしんぱいしてくれるんだもん。


「あははは。そらるさん。」



ふっと僕は屋上からとんだ。











「そらるさん、すきです」








一瞬、そらるさんが見えた気がした。
階段を昇っているそらるさん。





「まふまふっ!!!!!」










さよなら。そらるさん。僕の好きな人。



グチャ。地面に鈍い音が響いた。




そさんside


「まふまふ、、、」


まふまふが亡くなった。
自殺だった。

落ちていくまふまふを俺は見た。

その時、まふまふは笑っていた。

大声で名前を呼んだけど、まふまふはそのまま下に落ちていった。



あの時、


「まふまふっ!起きろって!!」


血だらけのまふまふがいて


「なぁっ!まだ、やる事あるだろ!?」


息もしていないのに


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」














もういい。正直、わかっていた。

まふまふのことが好きなのに

好きで好きで仕方なかったのに。

『相方』という言葉で都合よく

まふまふのこと縛って。

いつか、いなくなるんじゃないかって不安で、


「もういないんだよな、、、」


本当に消えた。





「さよなら」









まふまふ、ごめんね。




あっちに行ったら今までの分まで
全部全部かえすから。











夕焼けが染めるまちで.....












???side


「うそでしょ?」


2日連続、同じマンションで自殺など誰が考えたのだろうか。

そらるさんもまふくんも亡くなった。
そらるさんは、まふくんのと写真を抱えていた。とても大事そうに。



ぼくは、2人のお墓に行った。

そして、そらるさんの抱えていた写真を飾った。

「次は、きえないでね。2人とも。ぼくたち、、、悲しいんですから。」


2人にとっては、良かったのかもしれない。
何も気にするものはなくて、笑い合える、そんなこと。


「2人がこんな形で隣にいるなんてぼくっ、、、!!」


その写真には、笑顔で写っている

そらるさんとまふくんがいた。



ぼく、天月も浦島坂田船の皆もXYZのメンバーもEveくんとSouくんも

2人の来世がいい方向に行くことを願っています。

幸せになってください。



end



久しぶりでふ、、、スランプ、、、
すごい、ばっとえんど。

書いてて苦しくなりました。
橙ゲノムという曲をお借りして今回、小説を書きました。聞いたことない!という方は、是非聞いてみてください!!















おまけ。(ちょい長)


ぼくたちは、歌い手をやめて新人の歌い手を育てる側になった。

天「よっし!今日もオーディションだぁ!」

坂「今日は、だれかな〜」

浦「たのしみだな!」

志「どんなやつらだろ?」

セ「また、すごいやつ来るんちゃう?w」


ここ最近、すごい才能の持ち主たちを発見する。

だから今日も楽しみにしていた。










「ラスト1組です!」


皆「え?」

天「、、、うそっ、、」

S「っ、、!まってたよ、、!!」

E「また、きけるんだね、、、」








「俺は、そらるです!!」

「ぼ、ぼくは、まふまふです!!」

「「ふたりでAfter the Rain。よろしくお願いしますっ!!!」」












「まふまふ、おつかれさま!」

「そらるさんこそ!!」

「楽しかった」

「ぼくも!そらるさん、ありがとう!」

「こちらこそ、ありがとう、まふまふ!」


天「あの、、、」

「あ!あまつきさん!今日は、ありがとうございました!」

「え!いや、、、!えっと、、、!!」


まふくんは、そらるさんの後ろにそっと隠れた。そういう所は、何一つ変わってないな。


「まふまふ?天月さんだよ?ちゃんとお礼しとかなきゃ」

「あ、ありがとうございま、、した!」

「いえ、こちらこそいいもの見せて貰いました!ありがとう!!」


まふまふよかったな!そらるさんは、まふくんに笑いかけた。その笑顔を見て、一瞬そらるさんが消えた日のことを思い出しそうになってしまった。



「ふたりはなんでユニットを組もうと思ったの?」



疑問だった。2人にそっくりで名前もユニット名も同じなんて普通ありえない。


「まふまふ?言ってもいい?」

「、、、うん、!」

「えっと、、、、」



ずっと前からおれは、まふまふというやつとAfter the Rainというユニットを組んでいたって言うのが何故か頭の中にあって。
まふまふは、その逆です。

それで、やっと2人で会えて、声を聞いた瞬間、「あ、こいつだ」ってなんかなっちゃったんですよね。

「もしかしたら、前世も一緒だったのかも!なんて、、、w」


まふくんの顔は、真っ赤で。
本当にそらるさんの事大好きだなって。

「ふたりなら、この世界でトップとれると思うよ。ぼくは!そらるさ、、、そらるくんもまふまふくんもお互い手、離しちゃダメだよ。いつか、消えちゃうかもしれないから、大事にしなよ。」

「ふたりとも、応援してる!!!」

「「ありがとうございます!」」











「はぁ、、、」

「天月、お疲れ様」

「2人とも何も変わってないよ。」

「よかった、、、」

「帰りにさ!「何食べたい?俺作るよ!」なんてそらるさん言ってたし「オムライス、、、」ってめちゃくちゃ小声で言うまふくんだったし!!」

「人前でイチャイチャすんのも変わってないんだねwww」

「「「「「www」」」」」








『ありがとう』
『天月/天月くん』



「え?」


そらるさんとまふくんの声がした。
後ろを振り向いても誰もいない。

気のせいかな。


「それじゃ、After the Rainの2人の未来が明るくて楽しいものになりますように!」




おまけend

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