これだけは。
〖mfsr〗
※ご本人様たちには、全く関係ありません。
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「はぁ、、、」
「心配だな、、、、」
僕の恋人の声が出なくなって2ヶ月たった。
心配でしょ?さすがに2ヶ月って、、、
あんな素敵な声を奪う神様なんて大っ嫌い。
「病院いくか」
恋人は、今入院している。なかなか治らなくて、病院に行ったら入院させられた。
「そらるさん、、、」
「そらるさん、こんにちは」
そう言うとそらるさんは、スマホのメモ機能を使って[今日もありがとう]とうちだした。
「どう?苦しくない??」
[大丈夫。]
「そっか、なら良かった!」
僕がそういつまで笑うとそらるさんも一緒に笑ってくれた。この人は、本当に笑顔が似合うな
「退院できるといいですね」
[声が出たらいいんだけどね。本当にごめんね。]
そらるさんは、シュンとしてメモを見せた。
「そらるさん、焦らないで、ゆっくりでいいよ。僕は、そらるさんのこと見捨てたりしないから。」
[ありがとう。]
「いえ、本当のことを言った迄です!」
そらるさんの声が出なくなったあの時。
めちゃくちゃ焦った。
家に帰ったらそらるさんが喉を抑えながら倒れていて、、、喉からは、ヒューヒューと音が聞こえる。過呼吸だった。
それから、そらるさんを落ち着かせて話を聞こうとすると、泣きながらそらるさんは、
[こえがでない]そう教えてくれた。
その日の晩、そらるさんはずっとずっと泣いていた。こんなそらるさん見たことないくらい。とりあえず、明日起きたら病院に連れていこう。それで見てもらって薬があれば出してもらって、そしたらきっと、元通りだから。
1から2週間で治ると言われていたのに。それは、全く治らなかった。そらるさんもびっくりしていて、[どうしよ]とばかり呟いていた。そして、病院に行けば、、、、
今の状態。
「早く治るといいですね」
[うん。]
そらるさんは、あれから思いっきり痩せてしまったと思う。元々、肌が白くて細いのに更に白くなって細くなって、、、
そんなことばかり考えてはダメだと思い、そらるさんにとある話をふった。
「僕、もうちょいで誕生日なんですよ!」
そう、僕の誕生日。
[ほんとだ。あと1週間?]
「そうですよ!!」
「誕生日プレゼント待ってますね!」
[なんだよそれwそんなこと言うやつには、プレゼントなんてあげない!]
そらるさんは、久しぶりに笑った。
あぁ、よかったと心の底から思った。
「ふふ。ごめんなさいwあ、、そろそろですね。今日もありがとうそらるさん」
そらるさんのおでこにキスをして帰った。
毎回、真っ赤になるそらるさん可愛いなぁ、、、、
「え"!?会えない!???」
僕の誕生日、天月くん達に誕生日パーティーをするから来てくれ!!と言われ、それを承諾し、その前にそらるさんに会いに来た。
なのに!!今日は、診察があってそらるさんも疲れてるから、会えないって言われた。
恋人なのに!?ぼく!彼の恋人ですよ!
「うぅ、、、あいたかった、、、、」
せめて、彼にメモでもいいから[おめでとう]と言ってもらいたかった。
「そらるさんと会えないみたいだから、今からそっち行くねっと」
ピコンッ
相変わらず、返信が早い。
「「そっか...残念だね...こっちは、いつ来てもOKだから、ゆっくり来てね!!」」
「「ありがとう」」
「みんな来たよー!!」
「お!まふくんお誕生日!」
「「「「「おめでとう!!!!!」」」」」
「ありがとう!!」
「誕生日までそらるさんの心配してるとかほんま、イチャイチャやなー」
「は!?」
「そらるさん大好きマンだから仕方ないよ!!」
「いや!そうだけどさ!!」
「認めたぁぁぁぁぁwwwwww」
それからみんなで馬鹿みたいにはしゃいでお酒を飲んでいた。とても楽しかった。
プレゼントもいっぱい貰った。
「ありがとーみんなぁー」
「まふくん、めちゃくちゃ酔ってるじゃん!」
「めずらしー」
「ちょっと僕、その空気吸ってくる!」
そう言って天月くんは、出ていった。
「まふくんは、そらるさんの声出るようになったら、何してあげるの?」
留守くんが聞いてきた。
「そりゃ、甘やかすよ。でも初めは、頑張ったねって、、、いや、、、うん。いっぱいやりたいことあるなぁ、、、」
「幸せそうだね」
「考えるだけで幸せ。」
「それなら、よかった」
ピンポーン
「荷物きたよ?」
「まふおいって来て」
うらたさん!?なんで!!
「本日の主役なんですが、、、」
「甘ったれるな!!」
「え!?」
「うごけ!!」
彼ららしいと思った。
「はーい、今開けますね」
ガチャ
「なんだ、天月くんじゃんwww」
「ふふ。まふまふくん」
「なに?www」
「したみてみ?」
「??、、、、え」
[Happybirthday。まふまふ]
そこには、車椅子に乗ったそらるさんがいた。
「そらるさぁん!!なんで?なんで!?」
「今日、会えないって聞いてたのに!」
「そらるさんが先生に頼んだんだよ。まふまふの誕生日だから行かせてくれって。」
[俺、めっちゃがんばった]
「それで、先生が今日だけ許可出してくれて、それを僕達に教えてくれたんだよね。」
「それで、ドッキリ!みたいな感じかな!」
[うん。そんな感じ。まふまふびっくりした?]
「びっくりです、、、そらるさんっ。」
「ありがとうございますっ!!!!」
僕は、そらるさんに抱きついた。
[いたいから、やめて]
そう言うがそらるさんは、とっても嬉しそうだった。
[プレゼント、あとからあげるからまってて]
「え!?あるの!??」
[さすがにかいます。恋人の誕生日なんだから]
「え、そらるさんすき、」
[ありがとう]
「そらまふ!イチャイチャすな!!」
「そうだぞ!!」
[ごめんごめんw]
「そらるさん!」
「かわいい!」
「あぁ!?」
「まふまふセコムが発動したぞ!!」
「こわーい」
[なんだよそれwww]
そらるさんが笑っている。今日、1番笑っている。それを見て、みんなもぼくも
「よかった」
そうおもった。
飲み会も終盤となった。またみんなテンションは高いまま。
トントンと方を叩かれる。
「そらるさん、どうしました?」
[プレゼントあげる。]
「ついに!?」
「おぉ!!」
「そらるさん、俺たちみてもいい?」
[べつにいいよ]
「よっしゃー!!!」
[まふまふ、いくよ?]
「はい!どーぞ!!!!」
「まふ、おめでと。」
「そ、らるさ??」
「はなせるの?」
「うん。ちょっとだけね」
「みんな知ってたの?」
「知らなかった、、、」
「おれからのどっきり。」
「そらるさんのばか、、、」
「ふふっ。ごめんね」
「すき、、、」
「おれも、すきだよ」
「そらるさんが好きって言った」
「まふくん、大丈夫?」
「ちょっと黙り込むな!まふまふくん!!」
「まふくんーーー!!!」
「そらるさん、かわい、、、」
「はい、ありがとうね」
「あ、プレゼントまだだったね」
「「「「「え」」」」」
「プレゼントってその声じゃないんですか?」
「違うよ。あれはどっきりw」
「まふくん多分死にますよ?w」
「それは困るな〜」
「まふくん!準備できた?」
「う、うん!!!」
「プレゼントは、おれ。じゃダメかなぁ...?」
「さいっこうっ!!!そのプレゼントいただきますっ!!」
「うれしいなぁ、、、」
「そらるさん、」
「ん?なに、、、、ん」
みんながいる前で思いっきりそらるさんにキスをした。
「まふっ、、みんないるって!」
「いいじゃん。見せつけてやろうよ。あ、そらるさんあげないからね?」
「そらるさんの誕生日に指輪買いに行きましょうね〜!」
「え、」
(リア充、、、)
「分かってるよ!」
(俺らめっちゃ空気。)
「そらるさん!声治った時1番初め言った言葉なに?」
「さかたぁぁぁ!!今はそう言う雰囲気じゃ!!」
「まふまふ」
「だったけど、、、」
「「「え」」」
「ちゃんと言えば、まふまふすき。だったけどね。びっくりしたー」
「そらるさん、、、」
「おっ。まふまふどうしたの?」
「もう、抱きたい」
「はぁ!?////」
「だめ?」
「いまはだめ!」
「いえかえったらね(ボソッ)」
「じゃ早く帰らないとね」
「まふくん!さすがに抱きたいはダメでしょ!!」
「みんないるのに!イチャイチャするな!」
「でも、そらるさんかえったらいいよって言ってくれたよ?」
「「「「「「えぇ!?」」」」」」
「ばかまふっ!!!なんで言ったの!!」
「もう、抱かせてやんない」
「え、、、」
「うそうそ!!俺、まふまふ好きだからさ.....ね?」
「そう言ってくれると思ってたw」
「それじゃ!ありがとうねみんな!!」
「俺からもありがと」
「ばいばーい!」
そうして僕達は、家を出た。
「まふそらさいこう」
「一生幸せでいてくれ」
「それな」
そらるさんは、まふくんに抱かれて、、、
って話は、またいつか、、、
end
スクロールお疲れ様です!
ずっと前の駄作をリメイク。ほとんど書き直し!w
R-18とこは、リハビリとして書いて別であげようかなぁ、、、需要あるかわからんけどw
ありがとうございました!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。