第40話

たすけた××。
2,188
2020/09/04 22:55
助けた××。




チャンスだと思ってしまった‪𓂃 𓈒𓏸◌‬


リクエストのやつです!

【srmf】
⚠︎注意⚠︎
モブまふの表現があります。苦手な方はゆーたーんお願いします。


----------------


side.S

「そらるさぁーん!」

「ゲームしましょ!!!」



「ん、いいよ。」


めっちゃテンションを上げながら来て断ることなんて出来ないだろ。まふまふは、いつまで経ってもどこか子供のように見える。


「スマブラがいいです!」



「わかった、わかった。なんでもいいからw」



「やったぁぁぁぁぁぁ!」


そう言って、まふまふはゲームの棚からスマブラを取り出して、ゲーム機本体に差し込んだ。

その姿がなんとも可愛らしい。
ゲーム買ってもらったばかりの小学生かよ。


「そらるさんは、なんのキャラにします?」



「おれ?んーどーしよっかなぁ、、、」




どのキャラにしようか2人で迷っていた時、


プルルルル


と電話の音が鳴り響いた。俺のでは無くまふまふの。


「、、!!そらるさん、ちょっと外していいですか?」



「全然いいよ」



「ありがとうございます!」



それにしても、幸せそうな顔をする。まぁ、そんなまふまふが好きなんだけどね。ずっとずっと笑ってくれていたら、なんて思う日もあるけれど、時々弱っちゃうまふまふもなんか好きなんだよね。


「そらるさん(´;ω;`)」



「えぇ?!なに?どーした、、」


半泣きで帰ってきたからどーしたかと思えば、、、


「ぼく、、家帰らないと行けないんです」

「ごめんなさい.....」



「え、全然大丈夫だよ。なんか用事あるの?」



「えっ!!いや、、、そのっ//」



「ん??」


まふまふは少し顔を赤らめた。えぇ、、、
なに。なんなの、、、


「実はお付き合いさせてもらってる人がいまして、、、」



「!、?!!、?」



「えっとぉっ、、そのおとこ、どうしなんです、、だから、、」



「大丈夫、俺はいいと思うよ。」



「ほんとですか?」



「うん。」



「ありがとうございます、、、」


まふまふ、彼氏いたのかぁ。そうなんだ、、、なんか、やだな。

「それで僕もう引っ越してるんです。この前までいた家にはもう居ないので気をつけてください。同棲してて.....」



「おっけー。用事ある時連絡するから場所教えてくれよ」



「はいっ!」

「それでは!!!」



「ん、気をつけて」



パタン

まふまふは優しくドアを閉めていった。


「そっかぁ、、、ははっw」

「すきだったなぁ」


まふまふの事、、ずっと好きだった。でも、まふまふは俺の事ただの先輩として友人としてでしか見ていない。それをわかっていたから、告白出来なかった。仕方ないか。



「どっかでチャンスないかな」


まふまふを奪えるそのチャンスを。








side.M


カチャ


「ただいまです」


いつもなら、ニコニコしながら入る僕だけど、今日はなんだかそんな感じではなかった。電話越しの彼の声は、怒っていた。


『あ、おかえり〜』



「ごめんなさい!ちょっと遅れちゃって...」



案外大丈夫そうだった。
でもそういえばここ最近、彼の機嫌がおかしかった。すこし、こわい、、、


『なぁ、、どこいたんだよ』



びくっ

あまりにも低い声で言われてしまって、びくびくしてしまった。
今はいたくない。ここにい居たくない。


『え?何ビクビクしてんの。なになに。変なところでもいってた?』



「いっ、、!行ってないよ!!」

「そらるさんの家にいただけ!....です...。」



『はぁ?』



「えっ、、、」

「あ!そらるさんは、ぼくの友達なんです!歌が上手くて、ゲームが好きで!!だから変な人ではな『ふざけんなよ』いだっ、、」

「なっ、、なにするんですかっ!!!」



彼に頬を叩かれた。咄嗟に怒鳴ってしまう。でも、彼に逆らうことは、、、



『お仕置ね』


「やだっ!!やめて!!!」


『何しようかな。1週間ぐらい閉じ込めてやるよ。ほかの男のところに行かないようにな。そらる?だったけ。あいつ気に食わないなぁ。』


「そらるさんにはなんにもしないでっ!お願いだからっ、、、」


『ははっ、!そらるってやつのことそんなに好きなんだな。そんな奴のこと忘れさせてやるよ。』



やだやだやだやだやだやだ!!!!
こんな、こんな人じゃなかった。付き合った時は、優しかったのに。僕のこと愛してくれてたのに。


「そらるさん












たすけて.....」





その日からはぼくは鍵をかけられた部屋に1週間放置された。ベッドに繋がれて動けなかった。動けたのはトイレに行く時とご飯を食べる時だけ。スマホは、僕の見える位置にあるけど届かないところにあった。

そして、めっちゃくちゃに抱かれた。もうそれは酷かった。気持ちよくない。痛かった。気持ち悪かった。僕はこんな彼を好きになった覚えはない。愛してる。愛してるって言うくせに、この一週間知らない女の人を呼んで、、、あぁ、もう嫌だ。考えたくない。


「ん、、、」

「あと、ふつか、、、」


朝起きてまだ2日もあることに気づく。絶望だ。きっと彼は女の人といるんだろう。


「やっぱりぼくはっ、、だれに、も愛されないのかなあ.....」

「いやだよぉっ、、」


ピコン


ピコン


ピコン



メッセージの音がする。それは、そらるさんからだった。[久しぶり。この前遊べなかったから遊ばない?]


「ぁっ、、、!」

「とどけっ、、、!とどけ!」



ベッドに繋がれている足や手が引きちぎられそうだ。手なんて血が出てきている。


「あ"っ!!いたいっ、」


「そらぁぅさ...」



ガチャ


「っ、、、」


『いい子にしてた?』


「早く出してください...」


『うん。いいよ』


「いいの、?」


『うん。お前はもういらないや。やっぱり、男同士なんてダメなんだよwww他に女できたからさぁwww俺の家だし早く出てってくれない?』


雑に鎖を外されて。血が止まらなくて。シーツに血が着いたからって叩かれて。散々に抱かれたせいで腰が痛くて立てなくて。スマホと財布だけ返されて。僕の家から持ってきたものを全ては返してくれなかった。




『ばいばい。まふまふくん。』



僕はどこか知らない場所に捨てられた。



「....ぁ」

「へんじ、、」



でも今の僕にそんな気力は無かった。そのまま僕は、壁にもたれかかって眠気に身を任せた。ぼくはこれで死んでしまうのかもしれない。誰も助けになんて来てくれないから。


「そらるさん」


もしかしたらあなたが来てくれる。と僕は期待してしまっているのかもしれない。




side.S


まふまふからの連絡が一切ない。あいつなら直ぐに返してくれるはずなのに。どうしてなんだ?


「んん、、、しんぱいだな」


あいつ、ネット以外に友達あんまりいないって言ってたから、聞くのはちょっと違うか。
それならやっぱり、



「でんわか、、、」



プルルルル


プルルルル


プルルルル




なんコールしてもまふまふは出なかった。2回目をかけても5回目をかけてもまふまふは、全く。

まふまふの彼氏はどこにいる?あいつなら知ってるんじゃないのか。でも、彼氏の居場所を俺は知らない。


「どーすればいいんだよ....」



『○○くーん!別れてきた?』


『当たり前じゃん。









まふまふくんなんて捨ててきたよw』



その、まふまふというワード。


捨ててきた?


別れてきた?



「すみません、、あのまふまふってやつ知りませんか?」


声をかけた。

こいつがまふまふの彼氏?


『ん?まふまふくん?しってるよ!俺が捨ててきたんだよwどっかにwww』


「はぁ?」

「おまえっ、、、」


『ん?あー!君がそらるくん?しってるよ!まふまふくんがずーっと君のこと話してたからwまぁ、せいぜい頑張りなよw』


そう言って彼らは帰っていった。



「まふまふ、、、」


「おねがい、でてよ、、、」



プルルルル

プルルルル

プルルルル

プルルルル

プル


〈はい、、まふまふです、、?〉


「まふまふっ!お前今どこにいるんだよ!」


〈ぁう、、わかんないっ!こわい、、、そらるさん、たすけて!!〉


「絶対に行くから待ってて。お前のこと絶対に見つけるから!」










〈たくさん木があるんです。その中の開けたところにぼくいます、〉


「わかった。まふまふ、住所は??住んでるいえの」


〈ーーーーーーーーーです。〉


「それならその近くに、、、」






〈そらるさん、もういいよ。ぼくのことはほおっておいて。もういいの。死んでも僕いいから。〉



「いや。絶対みつける」

「近くにいるはずなんだから」



〈そらるさん!足音がきこえますっ、、!誰か来たんですかね...僕死んじゃいますか.....そらるさん??」

「まふまふ?」


















「そらるさんっ!!!!!」











「うっ、、ぁ!そらるさん!そらるさん!!」



「怖かったな。頑張った、頑張った。」



「すきっ、、だいすきです」

「あの人っ、、僕を閉じ込めたんですよっ、、そしたら振られて捨てられてっ!!無理やりだかれて、、、痛いし気持ち悪いっ、、!そらるさん、そらるさんならこんなことしないのって言ったら怒られちゃって、、もうっやだ、、、ひとりはやだ、怖いの。そらるさん、、、そらるさん、、、」



「おれもすきだよ。」

「だいじょうぶ、絶対離さないよ。」



「ぎゅっーってしてほしい、、です」



「わかってるよ、今してるじゃん」



「そらるさん、、、」



「ん?なに?」



「こんなぼくでも愛してくれますか」



「うん。とことん愛し尽くすよ。というか、まふまふは俺でいいわけ?こんな、俺だよ??まふまふの好みの人っぽくないけど、、、」



「そらるさんだからいいんです。ずっと前から気づいてたんですよ。ぼくがそらるさんのこと好きなのは。でも、、、もう付き合ってる人いたから、、、おねがいです」




「俺と付き合ってください」




「はいっ、!」




俺はもう一度まふまふを抱きしめた。

もう二度とまふまふを悲しませないように。
まふまふにずっとずっと楽しい毎日が続きますように。






ずっといえなかった言葉




「まふまふ








愛してるよ」



END




虹乃さま、リクエストありがとうございます!!書かせていただきました(。ᵕᴗᵕ。)
いや、久しぶりというかw下手ですね.....後日、書き直しでもしたいと思います。w

リクエストは永遠に募集するのでもし良ければコメントしてください!


それでは!

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