「麗と話してみたいなぁと思ったから!」
恥ずかしいっ//
私の顔、赤くなってないかなぁ
「実は...私、誘われたとき嬉しかったんだ、今までずっと一人だったから」
「良かった」
ホッとするハル
「迷惑だったらどうしようってずっと思ってたから」
「ううん、全然迷惑なんかじゃないよ」
それから話題は趣味に変わった
「麗は絵、描くの好き?」
「うん!大好きだよ!」
「それじゃ、将来は画家とか?」
「ううん、親は私を医者にしたいみたい...だから絵を描く事を許してくれない」
「実は俺も絵、描くの好きなんだ」
「えっ!?ほんとに!?意外...」
「ハルくんはどんな絵描くの?」
「んー、どんな絵だろう...口で説明するのは難しいなぁ..」
「わかった!じゃあ、今度うち来いよ!」
「えっ、いいの?」
「いいよ!俺が麗に見てほしいんだ」
そして私は月曜日、ハルくんの家に行くことになった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。