~健人side~
女性は食事後、大体お手洗いに行くと言って席を立つ。その間に男性は会計を済ましとく
これは女帝からの教え。
ぁ、女帝ってゆーのは俺の母さんね笑
そしてさり気なく手を握る…よし、ここまでは完璧だ
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そして着いたショッピングモール
最近耳に付けるの好きなんだよね、俺
そーいや、姫っていつもピアスしてたよな…右耳に3つも
と、言いながらさり気なくあなたの髪を耳に掛けようとすると…
手を払われてしまった
でもチラッと見えてしまった…
あなたの右耳にも3つの穴が開いていた
これって偶然なんか…?
あまり触れない方が良さそうだな…
アクセは嫌いじゃないって言ってたし…
これ渡したら喜んでくれるかな…
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俺はあなたが持ってるショップ袋をさり気なく持ち、空いてる方の手を握った
さり気なく…さり気なく…
そして、モールを出て何処でアクセ渡そうかなって考えながら歩いていたらあなたの異変に気付いた
俺はあなたの歩幅に合わせて公園に向かった。
いつも姫と話をする公園に
なんなのこの子…可愛い過ぎてせっかく忘れかけてた抱き締めたい欲が…
綺麗にラッピングされた箱を手渡すと、あなたは不思議そうに首を傾げた
そして箱を開けたあなたの顔が瞬時に輝いた
そして、そのネックレスをあなたの首に付けてあげた
照れながらふにゃりと頬を緩めるあなた
あーもー可愛い…可愛い過ぎる!
もう抱き締めていい?いいよな!?
不良共「中島じゃね?」
不良共「ホントだ、女とイチャイチャしてやがる笑」
あなたを抱き締めようとした瞬間、不良に声を掛けられた
なんでこのタイミングなんだよ…
ホントすぐ絡まれる体質…どうにかしたい
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!